学部・大学院

臨床工学科

学生からのメッセージ

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臨床工学科 3年次 (2014/3月卒業)
空野 葵 さん
(兵庫県・私立神戸学院大学附属高等学校出身)
※2012年度取材

最先端の設備がそろう学部棟でスキルを磨いています。

他大学で薬学を学んでいましたが、大学3年次の時、臨床工学技士という新たな目標を見つけて姫路獨協大学に転入。新しい医療保健学部棟にある装置は多くの病院で使われているもので、実験や検査などのスキルを磨くのに最適。メーカーによる最新機器の使い方レクチャーなどもあり、現場で役立つ情報も手軽に入手できます。みんなが集うスペースや先生の研究室も、私の落ち着く場所です。


学生&教員の対談

向かい合うのは機器ではなく人命命との距離の近さは大きなやりがいに。

images3年次からは一人の先生が2〜3人の学生の国家試験対策などをしっかりみてくださる「チューター制」が始まるので心強いです。臨床工学科 3年次(2015/3月卒業)
井上 優 さん
(兵庫県立網干高等学校出身)

images医学と工学を学ぶ本学科ですが、私も含めて意外と文系出身の人が多いことに驚きました。臨床工学科 3年次(2015/3月卒業)
竹内 萌子 さん
(兵庫県立明石北高等学校出身)

images現場実習ではチーム医療の中で臨床工学技士がどんな立場であり、どんな役割を担っているのかを見てきてほしいです。臨床工学科
布江田 友理 助教


布江田
2人は今3年次生だけど、将来、どんな現場で臨床工学技士として働きたいと思っているの?
竹内
患者様の命を守る医療に深く関わりたいので、心臓カテーテルや人工心肺装置を扱う循環器系の現場で働きたいと思っています。
井上
僕はどちらかというと幅広い分野に携わりたいので、多くの科がある総合病院を希望しています。
布江田
どちらもやりがいのある目標だね。そもそもこの職をめざそうと思ったきっかけは何だったの?
井上
実は兄が臨床工学技士で、話を聞いているうちに興味がわいてきたんです。もともと機械の原理や仕組みを理解することが好きでしたから。
竹内
私は、ちょうど進路を考え始めていた高校時代に家族が病気になり、それをきっかけに命に関わる仕事に興味を持ち始めました。そうしたら偶然友人のお父さんが臨床工学技士をされていると知り、話を伺いに行ったんです。それ以来、将来は臨床工学技士としてダイレクトに命に携わる仕事がしたいと思い続けています。
布江田
じゃあ、本学科で本格的に臨床工学について学び始めてどんなことを感じた?
竹内
思っていた以上に「命との距離」が近いと感じましたね。私たちが扱うのは機器ですが、それも結局は人と向かい合っているんだということがわかってきました。
井上
だから一つの手技で患者様を命の危険にさらすこともあるし、逆に患者様を回復に導くこともできる。責任は大きいけど、同時にやりがいも大きい仕事ですよね。
布江田
これからも臨床工学技士が対応する範囲や機器の種類は拡大していくと思うから、君たちは医療現場で欠かせない存在になるはず。病院内で唯一、医学と工学の知識を備えた専門家として、チーム医療に貢献してほしいな。
井上
先生、チーム医療にとって大切なことってなんでしょう?
竹内
あ、私も教えてほしいです。来年の実習で実際の現場に出る前に聞いておかないと。
布江田
実習生として現場で一番必要なことは、わからないことを正直に聞く姿勢ね。例えば機器の操作がわからないのに黙っていたら、わかっていると思って指示が来るから。恥ずかしくても積極的に聞いて教えてもらわないと。
井上
それなら普段から、先生に積極的に質問しているから大丈夫です(笑)。
竹内
少人数制で先生と学生の距離が近い環境だから、先生に質問することは本学生は慣れているよね。
布江田
あと意外かもしれないけれど、施設によって血液回路や呼吸器回路の組み方が違うこともあるから。本学科で習った回路の組み方が唯一無二の方法とは限らないと知っておいて。
井上
そういった時に、現場の先生方に素直に聞く力が必要なんですね。
竹内
実習では素直さとコミュニケーション能力が大事と先生が仰っていた意味がよくわかりました。
布江田
もちろん知識やスキルも大切なんだけど、そちらの勉強は卒業してからもずっと続くものだから。専門職に終わりはない!死ぬまで勉強よ!
井上・竹内
わかりました!

※2013年度取材

医学と工学に精通した臨床工学技士は医療の現場に欠かせない存在なのですね。

images「有償型インターンシッププログラム」に参加し、医療機器の企業でアルバイト中。機器の点検や設置など貴重な体験をしています。 臨床工学科3年次(2014/3月卒業)
前田 圭介 さん
(広島県・私立広島工業大学高等学校出身)

images大学からのボランティアで透析患者様と交流し、リアルな医療のお話を聞けました。仕事や将来へのモチベーションもぐっとアップ。臨床工学科3年次(2014/3月卒業)
佃 菜緒 さん
(大阪府・私立箕面自由学園高等学校出身)

images大学の実習室には、医療現場で使用する高価な本物の機器や備品が揃っています。最新の環境で学べる学生たちは幸運です。臨床工学科
布江田 友理 助教


布江田
2 人はなぜ、臨床工学技士をめざすようになったの?
漠然と、医療関係の道に進みたかったんです。臨床工学科は、親に「こんなのがあるよ」と言われて。
前田
僕も同じですね。医療関係なら将来性があると思ったので。
布江田
それじゃ、臨床工学技士という仕事へのイメージは、入学前と現在ではずいぶん変わったんじゃない?
はい。学ぶほどに実感するのは、患者様への責任の重さです。人工透析や人工呼吸器、人工心肺装置など、1 つ手技を間違えば命に関わる仕事なのだと。
前田
それに医療の最先端分野を担う仕事だから、高度な知識と技術を要求される。国家試験のハードルも高く、毎日の授業についていくのが大変です。ただ、この大学では3 年次からチューターの先生がついて、勉強方法や試験対策を細かくアドバイスしてくださるので助かっています。それがなければ挫折していたかも。
1人の先生が学生2 〜 3 人を担当してくださるから、ほぼマンツーマンに近い形だものね。疑問があればすぐ質問できるし、専属の家庭教師みたい(笑)。
布江田
少し前まで臨床工学技士の業務内容は、透析、人工心肺、呼吸器、高気圧治療など限られたものだったけれど、近年ではぐっと業務の幅が広がっているの。例えば手術におけるカテーテルや内視鏡、ペースメーカーチェック…。医学と工学の両分野に精通しているのが臨床工学技士なので、治療方針を決める時に、医師から機器についてのアドバイスを求められることも多いのよ。
前田・佃
医師にアドバイスですか…。高度な知識が求められるのは当然ですね。
布江田
それだけに医療現場にはなくてはならない存在として、やりがいのある仕事です。2人とも、4 年次になったら臨床実習に行くでしょう?現場を体験すればきっとわかると思うわ。
前田
先生、臨床実習において大切にするべきことは何ですか。
布江田
患者様にとっては大学生も実習生も関係なく医療従事者。だからどんどん質問もされると思うけど、何か聞かれたら勝手な判断はせず、すぐに上司や先輩などに伝えること。「報告、連絡、相談」を必ず行ってください。これはプロとして働き出した時も同じ。医療現場はチームワークが何より大切だから、常に周囲とコミュニケーションを図る能力も、臨床工学技士には不可欠だといえるでしょうね。
患者様と接する際にも、コミュニケーション能力は必要ですよね。私はもともと初対面や年上の人と話すのが苦手だったのですが、入学してからは周囲と積極的に話す訓練を心がけてきました。幸い、この大学は先生も先輩も気さくで話しやすい方ばかりで、少しはコミュニケーションのコツが身についてきたんじゃないかなって。
前田
今、こうやって話していると十分に思えるけど(笑)。僕も将来は透析の施設が希望です。ただ今のお話を聞いて、様々な疾患に関わることのできる医療のプロフェッショナルもいいなと感じています。
布江田
臨床実習を経験してから決めても遅くないわよ。臨床工学技士はどんな医療現場でも引く手あまただから、就職活動に苦労することはないしね。

※2012年度取材

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