国家試験対策に長期臨床実習(これが相当ハード)、卒業研究・・・と4回生からはめまぐるしい日々がやってきます。特に臨床実習では社会に実際に出て心身ともに傷ついた方々と触れ合い、そして役に立てるようになることが求められます。でも、そこでの一瞬一瞬は人間的な成長を求め促してくれる大切な時期です。
大変ですがぜひ乗り越えてほしい!!学部学生委員会はそんな学生たちへの応援歌として特別講義を企画しました。テーマは死生学。一言で言うなら死を通して生を考える学問。もともと西洋の宗教から始まったそうですが、今日宗教の枠を超えて医療・教育現場への応用が始まっています。
核家族化の進行と医療システムの変化に伴い、とかく日本人は祖父母など身内の死に日常的に遭遇する機会がなくなってきています。このことは、死と向き合うことを通し、生のはかなさ、生きることの大切さを考える機会が失われているといえます。同時に衝撃的、打撃的な体験に遭遇したときにそれを乗り越える心の強さを養う機会や、社会的弱者への素直な共感性を育むことにも影響すると思われます。また死生学は現実から離れた観念的な内容というよりも、今を如何に生きるかをそれぞれに突きつける具体的な内容が含まれています。
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