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 ▲  医療保健学部特別講義

テーマ:死生学 ―死を見つめ今を生きる―
講師:カール・ベッカー氏 (京都大学こころの未来研究センター教授)
参加対象:学部3回生および希望者
開催日時:平成21年2月13日(金)

国家試験対策に長期臨床実習(これが相当ハード)、卒業研究・・・と4回生からはめまぐるしい日々がやってきます。特に臨床実習では社会に実際に出て心身ともに傷ついた方々と触れ合い、そして役に立てるようになることが求められます。でも、そこでの一瞬一瞬は人間的な成長を求め促してくれる大切な時期です。
大変ですがぜひ乗り越えてほしい!!学部学生委員会はそんな学生たちへの応援歌として特別講義を企画しました。テーマは死生学。一言で言うなら死を通して生を考える学問。もともと西洋の宗教から始まったそうですが、今日宗教の枠を超えて医療・教育現場への応用が始まっています。
核家族化の進行と医療システムの変化に伴い、とかく日本人は祖父母など身内の死に日常的に遭遇する機会がなくなってきています。このことは、死と向き合うことを通し、生のはかなさ、生きることの大切さを考える機会が失われているといえます。同時に衝撃的、打撃的な体験に遭遇したときにそれを乗り越える心の強さを養う機会や、社会的弱者への素直な共感性を育むことにも影響すると思われます。また死生学は現実から離れた観念的な内容というよりも、今を如何に生きるかをそれぞれに突きつける具体的な内容が含まれています。


そんなわけで、今回京都大学のカールベッカー先生に特別講義をお願いしました。ベッカー先生は現在、同大学のこころの未来研究センターでご活躍中です。ちなみにNHKの爆問学問にも最近出演されました。年度末のお忙しい中、わざわざ京都から来ていただきました。春休みに入りましたが、参加対象以外の学生含め沢山の参加(約200名)がありました。関心の高さが伺えます。



開始早々から時に笑いを交え楽しくご講義していただきました。




あらためて考えてみよう、今大切にしているもの、誇れる能力、大事な人、大事な思い出・・・。
新鮮な問いかけです。

うーん、いざ書くとなるとなかなか難しいですね。



10年先、1ヶ月先の目標は?それを本気で実現するために毎日何をするの?
中国の昔話を例にわかりやすく語っていただきました。

自分の夢と日々の生活が繋がったような気がしました・・(学生)

全身を使って熱く語っていただきました。




最後に、新書の宣伝を。晃洋書房さん紀伊国屋さんご苦労様でした。皆さん読みましょう。図書室でも借りられますよ。

1回だけではまだまだ伝えられない内容です。姫路獨協大学では今回の経験を生かし、カリキュラムへの死生学の展開を検討中です。(文責小田桐)

 

参加者の感想文