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薬学部コラム

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第1回

ディズニーランド

薬学部 奥村 勝彦 教授


週末に東京へ出張し、日曜日の夕方関西に帰って来る時、飛行機でも新幹線でも日頃あまり見かけないものが氾濫しているのに驚きます。なんだと思いますか?

そう、それは東京ディズニーランド土産のミッキーマウスなどキャラクターグッズです。週末のディズニーランドの混雑ぶりが想像できるというものです。私も時には孫を連れて東京ディズニーランドに行きますが、人が多くてそれだけでも疲れてしまいます。ただ、あの雑踏の中での若者たちの生き生きした目を見ているとディズニーランドの魅力が再認識されます。

私が小学生の頃、ディズニーの漫画映画は特別の楽しみであり、あこがれでした。
テレビのない時代ですから、映画館での映画教室で、遠足気分もあったと記憶しています。それでも、ミッキーマウス、ドナルドダック、グーフィー、子鹿のバンビ、白雪姫などの画像と漫画の面白さは今でも鮮明に憶えています。

それから20年、留学先のアメリカで、ロスアンゼルスのディズニーランドとフロリダに新設されたばかりのディズニーワールドでなつかしいキャラクターに再会することになりました。2歳の娘を連れていましたが、まだ十分理解できない年頃でしたから、もっぱら親である私たち夫婦が遊んでいたと言っていいでしょう。「カリブの海賊」や「スペースマウンテン」などの自動制御装置を駆使した冒険ギア物が人気を呼んでいましたし、ミッキーマウスなどキャラクターのぬいぐるみのパレードに人だかりができ、全体のムードを高めていたように思います。若かった私は夢と希望をもらって元気付けられたのを今でも思い出すことができます。

それからまた、30年余り、今度は娘達と孫達とで再びフロリダのディズニーワールドに行きました。スタート時、「Magic Kingdom」だけだったのが「Animal Kingdom」「Epcot」など4つのテーマパークと2つのウォーターパークに拡大していました。東京のような混雑はありませんが、それぞれが大変な人です。若い時のような感動はありませんでしたが、元気と笑いと希望をもらったような気がしました。

世界中に色々なテーマパークができましたが、ディズニーランドが一人勝ちだそうです。何がその成功の源か?人を惹きつけるのは?多くの人が調査したようです。勿論、数多くの要因が影響しているのでしょうが、天才Walt Disneyが創り出したキャラクターと世界経営戦略と言われています。そのいずれにも人々に夢と希望を与え続ける哲学があったように思います。一匹のマウスから始まったけれど、夢と希望は人間にとっていつも大切なことなのだとWalt Disneyは言いたかったのでしょう。

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