学部・大学院

医療薬学科

先端医療に関する科目

蛋白質構造機能学

学年:6年次

蛋白質の機能および医薬品の働きを立体的、動的に捉えるために、蛋白質の立体構造や相互作用について講義します。また、生体分子の機能を理解するために、蛋白質の高次構造および糖との結合様式について学習し、さらに、医薬品の作用を、蛋白質との相互作用の観点から理解できるように、関与する相互作用について講義します。また、蛋白質・酵素・機能性タンパク質について理解するために、それらの構造・性状・代謝を講義するとともに、蛋白質の取扱いについても解説し、最後に、ポストゲノムとして、疾患のプロセスを理解するために、蛋白質の全貌と、最新の蛋白質研究について講義します。

医療遺伝学

学年:6年次

ヒトゲノム計画が終了し、ゲノム情報の医療・創薬への直接の応用を目的とする機能ゲノム科学(functional genomics)へと研究が活発化しています。本講義では、患者個々の遺伝的背景にあわせた個別至適化医療(テーラーメード医療)の実現に向けた、疾患感受性遺伝子の探索や薬剤感受性や副作用などの解明といった先端ゲノム科学の動向を概説するとともに、単一遺伝病や生活習慣病・癌などの多因子疾患での解析例をもとに、ゲノム科学の医療分野への応用、発展について具体的に考察します。

薬剤設計学

学年:6年次

コンビナトリーケミストリーによる化合物ライブラリーの構築やロボティクスを利用した薬効・動態のハイスループットスクリーニングなどの、薬剤設計上の意義や位置づけについて学習します。また、標的生体分子との相互作用を予測するための合理的スクリーニング系の構築に関する基本的な知識を修得し、さらに、人体の生物学的機能を細胞などの機能単位の集合と捉え、培養細胞を利用して構築したスクリーニング系によるリード化合物の最適化について学習します。

ゲノム創薬学

学年:6年次

ヒトの30億に及ぶ遺伝子配列が解明され、個体差を生む遺伝子変異も100万箇所以上発見されている状況で、医薬品の開発もこれらの情報を活用して進められています。このような遺伝子情報を利用した医薬品開発の実態を解説すると共に、将来の医薬品、特に抗がん剤についてゲノム情報、プロテオーム情報がどの方向で使用されるかを理解します。将来登場する医薬品に対応しうる育成することを目標とします。

再生医学

学年:6年次

「臓器移植」に代わる次世代医療として国内外で精力的に研究が進められている「再生医学」について、基礎研究から臨床研究までを、最新知見を取り入れながらわかりやすく解説します。まず、発生・再生に関する基礎知識を習得し、次に、機能不全に陥った組織を再構築するとされている、自己由来(幹)細胞ならびに細胞・組織再生に関わる薬剤や遺伝子を中心に、知識を整理し理解を深める。産業化・倫理問題などについても学習します。

先端薬物療法論

学年:6年次

現在、研究・治験段階の薬物、新規化合物のみならず、新しく見つかった疾患、解明された病態等についても、最先端かつトピック的な話題を、将来、医療現場で薬剤師として活躍貢献する時に役立つ知識と情報として提供します。また、複数疾患を持つ患者には多種類の薬物を用いた治療がなされているが、そのような症例では薬物の相互作用による副作用、処方上の禁忌等がある。これらにあわせて、新しい薬物の登場と共に増加していくリスク等についても学習します。

新薬論

学年:6年次

新規承認医薬品についてその作用メカニズム、臨床上の有効性、問題となる副作用、製剤上の問題点、体内動態の特徴、価格、類似薬との比較などについて解説します。また、現在開発中で、かなり有望であることが世界的に認められている医薬品についても、その作用メカニズム、臨床効果や副作用の特徴などを最新の情報をもとに講義します。さらに、医薬品開発の世界的動向や社会的ニーズについても論じ、認識を深くします。

機能性食品学

学年:6年次

超高齢化社会を迎えた我が国において、今後、予防医学が益々重要視されています。病気予備軍なる健常人が機能性食品(特定保健用食品、栄養機能食品、その他いわゆる健康食品など)を積極的にかつ適正に摂取することにより、疾患の発病が遅延し、その結果、薬物治療の開始も延期または回避できる可能性は極めて高くなるものと予測されます。本講義では、まず、機能性食品の定義、特徴、分類、具体的な種類や製品について、次に、各機能性食品の適正な使用法、有害事象(薬物の混入、重複摂取、医薬品との相互作用など)の症例報告と薬剤師によるそのマネジメントについて学習します。また、現時点における機能性食品の問題点ならびに今後の課題などについても学びます。

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