PBL形式の統合演習
物理・化学系統合演習(PBL)
学年:2年次
薬剤師には、創薬・薬剤の開発や使用に関する情報など、日々高度化する職能を支えるための幅広い基礎知識と応用力が要求されます。「物理・化学系統合演習」では、医薬品や生体物質を含む化学物質の構造と物性に関する物理・化学の基礎知識を、与えられた課題の中で実際に応用して問題点を解決できる能力の習得を目指します。医薬品および生体物質の構造や物理的性質の解析、相互作用や反応の解析、分析法から構造決定に至るまでを学生自らが体験することで、各々の段階でどのような問題があり、修得した基礎知識を用いて問題をどのように解決処理していくことができるかを総合的に学習します。
生物・衛生・生薬系統合演習(PBL)
学年:3年次
疾患の発病機序は様々で、一つの遺伝子変異に起因する疾患もあれば、複数の因子が関与している疾患もあります。そこで、「生物・衛生・生薬系統合演習」では、いくつかの代表的な疾患における発病機序を学生自らが解析し、それぞれの薬物の作用点を考えることで、薬物治療に関する理解を深めます。薬物の作用機序から「なぜ特定の構造を有する物質が薬理作用を示すのか」などについて論理的思考力を養うことを目的とします。後に行われる医療薬学系PBL・薬剤系PBL等の基礎型演習として位置づけられます。
薬理系統合演習(PBL)
学年:4年次
これまでに習得した薬理学の知識、実習体験等を、医療現場でどのようにして活用していくのかを薬理系統合演習で習得し、医療に参画できる能力を持つ薬剤師の育成を目指します。実際の処方例を通じて、グループ内で、患者の疾病情報から処方例に至った論理的根拠を議論、解析します。種々の疾病の病因と症状に対して、用いられる薬物とその理論的根拠を学習します。このような作業・過程を通して、学生の問題提議及び自主的解決能力を養います。
医療薬学系統合演習(PBL)
学年:5年次
医療薬学系統合演習は、これまでに学んだ医療薬学の知識を臨床現場で十分に生かすためのトレーニングの場であり、かつ病院・薬局実務実習をサポートするものです。薬剤業務になれるとともに、そこから派生すると考えられる諸問題を抽出し、解決する能力を身につけます。また、患者のみならず他の医療スタッフとのコミュニケーション術を習得し、チーム医療の一員であることを理解します。具体的には、医薬品取り扱い、調剤、DI、EBM、TDMを中心としたPBL演習を行い、全てを通して、命の大切さや倫理観を体得し、臨床現場に参加する際の心構えを学習します。
薬剤系統合演習(PBL)
学年:5年次
先発医薬品に対して後発医薬品の品質保証ができるか注目されているが、薬剤の製剤特性、安定性、含量均一性、崩壊性、溶解性、の面から薬剤の同等性の検証を行うと共に、価格に基づく経済分析を学生自ら行います。含有される薬品が同一で、複数のメ-カ-で製造された複数の薬剤について与えられた資料、あるいは自ら調査した資料を基にその薬剤の有効性、安全性、同等性を立証し、それらの公定価格、実勢価格から医療経済全体での利益、患者の利益、病院の利益等を解析し、それらの統計的処理も行います。さらに、製剤に起因する事故事例、トラブル事例について学生にデ-タを提供し、製剤学的知識を基にその原因を解明すると共に事故予防策を策定します。いずれも問題解決型の思考能力、論理的思考能力の育成を目指したものであり、基礎薬学と臨床薬学を結びつけた統合型学習(演習)として位置づけられます。
処方解析統合演習(PBL)
学年:6年次
臨床の現場では、種々の疾患に対して様々な薬物が用いられているが、同一の疾患に対しても異なった複数の薬物が用いられることが多くあります。そこで、「処方解析統合演習」では、いくつかの代表的な疾患における処方例を学生自らが解析し、それぞれの薬物が何故用いられるのかを考えることで、薬物治療に関する理解を深めます。すなわち、処方の事例の中から薬物の処方意図・作用機序・副作用・禁忌などについての問題を見つけ出し、その問題を手がかりに学習を進めていくことで、問題発見・解決型の能力、論理的思考力を養うことを目的にしており、「処方解析統合演習」は、基礎薬学と臨床薬学を結びつけた処方全般に関する統合型学習として位置づけられます。
症例検討統合演習(PBL)
学年:6年次
医療の現場では、個々の患者で疾病の予防・治療に必要な最適な薬物の選択が、科学的根拠に基づき行われる事が要求されます。症例検討統合演習では、実際の症例を通じて、種々の代表的疾患の病因と症状に対して用いられる薬物療法の臨床応用について学習します。個々の患者の症状、検査データを学生自らが能動的に解析する事により、その症例の診断・治療のプロセスにおける問題点を提起し、グループで積極的に議論する過程で科学的思考力および問題の主体的解決能力の修得を目指します。


