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播磨学II(第7回)「伝説の将軍 藤原貞国」開講(報告)[教務課・地域連携課]

2014/11/26

11月14日(金)、太子町立歴史資料館学芸員の田村三千夫氏を講師にお迎えし、「伝説の将軍 藤原貞国」というテーマについてお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。

太子町の黒岡神社に藤原貞国という人物が祀られている。境内には、彼の墓と伝えられる円墳があり、石棺のふたに「藤原貞国塚」と刻まれた石碑が建っている(写真:大塚撮影)。

『峰相記』によれば、天平宝字8年(763)、新羅が播磨灘に2万艘の船で攻めてきたとき、朝廷から将軍に任命された貞国が、それを討ち果たし敵将の首を取って帰国した。その功績により、彼は西播磨5郡(揖保郡、飾磨郡、赤穂郡、佐用郡、宍粟郡)を賜ったという。

貞国の伝説は播磨各地に広がり、江戸時代の地誌にも登場する。『増補播陽里翁説』では、貞国が討伐のとき初めて姫路城を築いたことにすらなっている。また、かつて播磨国総社でお盆に行われていた修羅踊りは、貞国たちの凱旋帰国した様子を表したものといわれている。貞国は播磨国分寺や播磨の6カ寺、八幡神社などに戦勝祈願をしたとされるが、魚吹(うすき)八幡神社の武神祭に登場する五色の鬼は、彼が立てた五色の御幣に由来するという。

貞国伝説は西播磨の一角に伝わるローカルな話ではない。和歌山市にある伊久比売(いくひめ)神社にも、同様の話が伝わっている。異賊の侵攻と英雄による撃退のモチーフは、貞国伝説のほか、橋爪神社の由来譚や『八幡愚童訓』の塵輪にもみられる。

(文責:講義担当責任者 大塚健洋)

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