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サッカー部監督が日本サッカー協会(JAF)公認S級ライセンスを取得 [課外活動]

2008/12/08

大塚学長(左)と昌子サッカー部監督

本学サッカー部の昌子(しょうじ)力監督が、11月10日付けで、日本サッカー協会(JAF)からJAF公認S級コーチの認定を受けました。S級ライセンスは、同協会が定める最高位の指導者資格で、Jリーグのクラブやサッカー日本代表の監督を務めるために必要な資格です。 昌子監督は、1995年からJリーグ神戸の下部組織を指導し、99年にはユースチーム監督としてJリーグユース選手権を制覇。2002年に本学監督に就任。

<以下は昌子監督のブログより抜粋>

S級ライセンス取得認定!  ①
先般、2008年9月11日に行われた日本サッカー協会理事会においてS級ライセンス認定の承認がおり、晴れてS級ライセンスを取得することとなった。
 兵庫や神戸のサッカー協会業務に支障をきたし、尚且つ獨協サッカー部のトレーニングにも支障をきたしながらの講習会参加をしたS級。取得に至ったのは関係各位、選手諸君の支えがあってこそと、今は感謝の気持ちと素直に"喜び"の気持ちでいっぱいである。ご迷惑をおかけしたことと、お許しいただければ幸いである。まあ、皮肉なことに私がいなかった2007年9月以降の秋季リーグで1部昇格を決めた・・・というあたりはうちのサッカー部員らしい(笑)気がした。しかしそう思えばコーチに感謝しなければならないだろう。金コーチなくして私のS級も1部昇格もなかっただろう。ちなみに金コーチも昨年度、A級ライセンスの取得講習会に参加しており見事A級を取得している。 今回私が参加したS級ライセンスの講習会は
①3ヶ月の講習:2007.8.26~2007.11.30
 その内容は
 1)10週間の講習
    毎週月曜日~木曜日
          AM:三菱養和会巣鴨スポーツセンター ⇒ 指導実践実技講習
          PM:西が丘国立科学センター ⇒ フィジカル実技とその他の座学
 2)Jヴィレッジ(福島県)での指導実践
    事前合宿(2008.8.26~9.2)
    指導実践中間試験(2007.10.9~12)
    指導実践最終試験(2007.11.26~29)
②指導実践試験
③口答試験
④プレゼンテーション試験 ⑤サッカー理論の筆記試験
上記の①~⑤をすべてクリアーした後、海外プロクラブで2週間、国内プロクラブで1週間のインターンシップ研修を行いレポート提出が義務つけられた。

 3ヶ月の"つらい"講習がまさに大変だった。座学はもちろん、ディベートやプレゼンテーション実習など内容は多岐にわたっていた。特にディベート実習は互いの論証を確立するための証拠つくり・証拠探しに毎日寝ずに調べ物をしたり、兵庫に帰っても図書館通いをしたりと、身も心も休むことがなく精神的に追い込まれていった。
 ディベートとはあるテーマに対して肯定派と否定派に分かれてロジックにテーマを立証して行く討論会みたいなものである。同時に相手の理論を崩していくという、いうなれば言葉の一言一句を狙って論証を崩していく"粗を探す"ようなところがあるのでデリケートに気を使うのである。テーマをロジックしていかなければならない、その作業がとてつもなく大変なのである。チーム単位で(我々は5人一組)あるテーマに対して互いに論破していくという性質を持った討論会なのだから追い込み追い込まれる。
 S級講習会としては外人選手に一方的に言いくるめられてしまう監督にならないよう、ロジカルなコミュニケーションの能力を向上させることを狙いとしている。しどろもどろになってはいけないのである。
ここで逃げ出したら負けなのである。それが狙いの講習会なのである。だから追い込まれていくのである。
最初の1ヶ月はまさにメンタルブルーで厳しい期間だった。

その"つらい"講習を終え、年明けに海外インターンシップ研修を行うのだが、今回私が行ったインターンシップは2008.1.22~2008.2.4の期間でイタリア・セリエA所属のジェノアおよび現在はセリエBに降格したリボルノ・カルチョというチームで、2008.7.8~7.13の期間ではJリーグチームでの研修ということでヴィッセル神戸へ行き、その後レポートを提出した。
 私が受講した14期生の同じ受講生でレポートの内容があまり良くない者がいたのか『中身を良くしないと落第もある』というようなうわさも聞かれ少々熱を入れてレポートを書き上げ、枚数は任意なのだがA4用紙で約50枚強を提出した。レポート提出期限は2008.8.31といたが私は8.21にやっと投函したような状況だった。
しかしレポートを提出し終えた瞬間はものすごく疲れ、ホッとしたというのが実感。「やっと終わった~」という一言。で脱力感が・・・。

S級ライセンス取得認定!  ②
 講習会期間中は月曜の朝の新幹線で会場へ行き、木曜日の最終電車で神戸へ帰り、金・土曜の自チームのトレーニングを行い週末はリーグ戦を戦い、月曜にはまた東京・・・という生活を3ヶ月。期間中は台風に見舞われ新幹線が動かず神戸に帰れなくなり、急遽ホテルを探すもどこも満員で結局上野駅近くのホテルのスウィートルームに男三人で宿泊し翌朝一番で帰ったりしたこともあった。たった四時間のために○○円を払う羽目に・・・とか色々あった。お金も必要だし・・・(泣)
 指導実践は結局、6~7回行っただろうか?見られることに慣れてきて・・・指導実践を人前で行っても見られることに抵抗感もなく・・・麻痺していたかもしれない・・・。  指導実践ではダメ出しもされた。人前で指導する、いろいろ指摘される・・・あまり良い気持ちのものではないがやはり場慣れと言うか、経験は自信になる。やってみないと前に進まない。やる前にどうこうではなくまずやる。
 指導実践、講義・・・の繰り返し・・・と書けばたいしたことなさそうだがやはり"S級"というだけあって厳しさ、要求度の高さ、周りの受講生との競り合いはかなりきつく、それだけにやはり値打ちがあるのだろう。受講生は我の強い人間ばかりだから物怖じしたら負け、我先に押しのけて出て行くようでなければ・・・。もうメンタル弱ければ全くついていけないでしょうね。講習会ではきついがために荷物まとめて出て行く人さえいるから。
 私の場合は年齢がもう後ろの方で・・・実技(サッカーのプレー)もついていくのが大変。まわりは元Jリーガーだから。しかしちょっとドリブルして相手をかわしたら『昌子さん、うまいやん!』やて!『俺も結構やるんやで・・・昔は・・・』と心の中で叫びながら『サンキュー!』と掛け声に反応。しかしふくらはぎの肉離れが治らず実技をリタイヤすることが多く、その分はもったいなかったな・・・と反省。
 東京巣鴨のホテルに居を構え毎日寝泊り。(ホテル代×3泊/週)×10週間=○○円、毎週の移動・新幹線往復代×13週=○○円、毎日の昼食・夕食費、海外研修交通費と宿泊費・・・等々 S級には時間とお金が必要だ。選手諸君もいつかはS級をと思う人は勉強と貯金をするように。

S級ライセンス認定証授与式
 去る、11月10日(月)に東京JFAハウスにて14期S級ライセンス認定証授与式が16:00より行われた。我々は2007年度受講生となり、受講生24名全員が認定証を授与することとなった。
 この日は14:00よりS級ライセンスリフレッシュ講習会も先立って行われており、その講師でこられていたオシム前日本代表監督も我々の認定証授与式にも参加してくれ、認定証の授与を一緒に喜んでくれた。  オシム氏が授与式の最後に独特の言い回しで『サッカーは生き物だ!時には監督を餌にして成長していく。S級を取得しても常に自分を持って成長し続けないと食べられてしまう。これからが大切なのだ。』といったニュアンスの言葉を語ってくれた。
 まさにS級は通過点でしかないし、S級を取得しても勝てる試合もあれば負け続けることもある。サッカーは生き物であって、常に変化している。自分たちが変わっていかないとどんどん成長し変化するサッカーに追いつき追い越すことは難しいものだ。
 2007年は講習会で学び、2008年は現場で学んだ。いや、学んだのか体験しただけなのか・・・。それはこれから分かる事だろう。

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