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2023年5月 学長メッセージ

2023年5月 学長メッセージ

「医療系総合大学」へ前進します
-学生と教職員の協働学習開始-

新緑の季節です。新入生の皆さん、大学生活は順調にスタートしましたか。

在校生の皆さん、今年の学修目標は定まりましたか。
ゴールデンウイークを終えて、各学年や当該セメスターでの積極的主体的な学修活動に期待しています。

5月8日からは、コロナウイルス感染症について、大学においても一律の対応から変化し、それぞれの状況に応じた判断による対応となります。大学生として、自分で考えて行動することの意味をしっかり受けとめてください。



姫路獨協大学は、日常から医療系3学部と人間社会学群が同じキャンパスでともに学んでいるという学習環境や交流の強みがあります。本学は、「地域医療」を推進し、広い視野で地域社会に貢献する医療系人材を育成する大学です。人間社会学群の皆さんのキャリア形成においても、健康や医療への関心を深めていただきたいと考えます。



さて、「医療系総合大学」で活き活きと学び、未来のキャリアを語り合うための本年度の取り組みを紹介します。

まず、医療系3学部、(医療保健学部・薬学部・看護学部)の新入生は、5月から学部の枠を超えて一緒に学ぶ合同学習・多職種協働教育が始まります。長く続いた新型コロナウイルスによる社会環境により、私たちは、知らず知らずに、視野を小さくしてきた傾向があります。

インターネットやスマートフォン、SNSなど、通信技術の発展による環境の変化、互いが直接伝えあう文化・言論環境も大きく変化しています。入手する情報なども自分中心になっていませんか。専門領域の学修に加えて、合同学習の場を、多様な人と出会い互いに学び合う場に育ててほしいと思います。



次に、教職員においては、協働での教育活動推進を考え、学部・学群の特徴や専門性を踏まえたうえで、「医療系総合大学」として教育の質向上に取り組む「医療教育研修」の取り組みが始まりました。

医療系の国家資格を目指す3学部はもちろん、人間社会学群や事務職員が一体となって学び合い、ともに「医療教育」の方向性や「国家試験対策」の在り方、「地域医療」「多職種連携」について、学外にも視野を拡げる取り組みです。具体的には、4月21日の学内合同講習会を皮切りにして、医療系人材の教育に実績のある「自治医科大学医学教育センター」や公益法人「地域医療振興協会」との連携による活動で、継続的な教育改革を図ります。

姫路市や獨協学園をはじめ、獨協学園姫路医療系高等教育・研究機構「DIMER」や兵庫県立はりま姫路総合医療センター「はり姫」との連携につづく、本学にとっては心強い連携機関の登場です。

コロナ禍の閉塞感からの明るい脱却を図っていきたいと考えます。


学長 井上清美