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2009年09月24日

平成21年度 前期卒業式挙行

9月17日(木)学生会館3階ホールにおいて、平成21年度前期卒業式が行われ、15名の学生が本学を巣立ちました。奥村学長が学部の総代に学位記を授与した後、次のように祝福と激励の式辞を述べられました。

  


==式辞==
 皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、ご列席賜りました保護者の皆様にも心からお祝いを申し上げたいと存じます。
 卒業生の皆さんは青春の思い出を胸に社会へ飛び立とうと希望に胸を膨らませていることでしょう。
青春のエネルギーは何物にも変えがたい大きな力ですから、このエネルギーを皆さん個々の社会にぶっつけて成果をあげてもらいたいと思います。必ずや、明るい前途が開ける事でしょう。ただ、これからは保護される学生の立場から独立した人間として扱われることになります。自由度は増しますが責任も重くなってきますし、競争も激しくなってきます。それらを乗り越えてたくましく生きていかれるよう期待しています。
 私は本年8月から学長に就任しましたが、その際、教職員に向けての所信表明で、「和」と「責任」という2個のキーワードを示しました。皆さんにも学長としてこのキーワードを送りたいと思います。
 1番目は「和」です。「和」は勿論、聖徳太子以来、我が国の歴史で常に指摘されてきたキーワードでありますが、近年、欧米の個人主義に押されて影の薄い傾向があります。しかし、このような時代にこそ「和」を基本としたチームが必要であります。スポーツにおいてチームプレーは必須でありますが、企業においても、また、私が携わっております医療の分野でもチーム活動が強く求められています。人生は多くの人との出会いであり、それらの人との「和」で展開するものであります。どうか人との「和」を大切にして人生を拓いてもらいたいと思います。
 2番目は「責任」であります。自由主義の世界ではともすると「責任」が希薄になる傾向があります。本年、アメリカ合衆国大統領に就任したオバマ大統領は就任演説で「- --新しい責任の時代がきた--」と述べております。我々は我々自身とアメリカ合衆国と世界に対して責任があると述べています。皆さんは皆さん自身、家族、皆さんが属する社会に対して責任を負うことになります。責任なくして自由はありません。責任ある行動で社会を歩んで下さい。それによって社会の信頼が得られることを肝に銘じて下さい。この二つのキーワードを意識して夢ある人生を歩んでもらうこと、この点を軸に活躍されんことを心から期待しています。

平成21年9月17日
姫路獨協大学長
                            奥村 勝彦