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2009年12月11日

韓国語・中国語版”姫路城ガイドブック”完成

姫路市のNPO法人「姫路コンベンションサポート」によって作成された英語版のガイドブックは、アイポッドを使った音声ガイドというユニークな試みが話題を呼び、すでに何度も紹介の記事が新聞やテレビを賑わせています。

そのNPO法人から韓国語・中国語版の姫路城ガイドブックの作成を依頼され、喜んでお引き受けしたのですが、その理由は、主に三つありました。先ずなんと言っても学生にとって語学のいい勉強になるということですが、二つめには、四年間を過ごす姫路の町に誇りを持ってもらいたいと思いがありました。そして三つ目の理由としては、一般の市民の方との交流を通じて、学生の皆さんが社会人としての自覚やマナーを学ぶチャンスにもなるのでは、と考えたからです。

依頼を受けたのは、昨年の春、それから何度も打ち合わせを繰り返し、英語ボランティアを引き受けていらっしゃる皆さんの案内で、姫路城にも二度ほど実際に足を運びました。姫路生まれで何回上ったかわからないほど姫路城に行っている私でさえも、ガイドしてもらう姫路城は知らないことだらけ、その奥の深さ、面白さには改めて感動しました。姫路城には、年間10万人を超える外国人観光客が訪れるそうですが、外国語の専門ガイドは少ないそうです。文化や歴史に対する幅広い教養が求められる本格的なガイドは、一朝一夕にはとても養成できませんが、音声ガイドを聴きながらであれば、ボランティアガイドのカタコトでも対応できます。

韓国語・中国語の音声ガイドの録音は実はまだなのですが、今後はぜひ録音も完成させ、実際にガイド練習をするなど、作成したガイドブックを授業でも有効に活用していきたいと考えています。地域に根ざす大学として、お役に立てる素晴らしい機会を与えて頂いたことにスタッフ全員心より感謝しています。様々の言語のスタッフを擁する外国語学部が地域に貢献できることは、他にもまだたくさんあるはずです。社会学習の場としても、学生の皆さんにはぜひこれからも積極的な協力をしてもらいたいと願っています。

詳しくはI-Guide、船場城西のホームページをご覧ください。 外国語学部 山崎みどり(中国語担当)