黒田官兵衛(如水)(1546~1604年)は、御着の豪族・小寺氏の家老から、福岡藩52万3000石の藩祖となった大変魅力のある戦国武将です。彼は天下人に仕えた「No.2」の一方で、自らも「No.1」を狙った男、歴代姫路城主48人の中でただ一人、姫路城で生まれた姫路城主です。また妻一人を愛し続けた理想の家庭人であり、部下の統率力に優れた理想の上司、鋭い洞察と知略で混乱期を切り開く男でもありました。
彼のこうした魅力を伝えようと、わたしたちは平成19年に姫路獨協大学創立20周年を記念して、播磨学特別講座「黒田官兵衛の野望」を開催し、ひめじお城まつりの歴史パレードにも毎年参加してきました。これらの活動によって、地元で官兵衛を再評価しようという気運が高まってきました。
今回、わたしたちの念願であったNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映が決定しましたので、学校法人獨協学園創立130周年記念事業の一環として、姫路市と獨協学園の共同企画・はりま歴史講座「姫路が生んだ戦国武将・黒田官兵衛」(全10回)を開講いたします。前回の講座以降学術研究の成果を踏まえ、多彩な講師陣が様々な角度から黒田官兵衛の全貌に迫ります。
どうかふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。
姫路獨協大学 播磨総合研究所長 大塚 健洋