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2013年09月10日

播磨学Ⅰ(第6回)「姫路城の保存と活用」を開催しました。 [教務課・地域連携課]

5月24日(金)、第4回に引き続いて、姫路市教育委員会生涯学習部文化財課の福永明彦課長を講師にお迎えし、「姫路城の保存と活用」というテーマでお話しいただきました。まず、姫路城の歴史、国宝・特別史跡・世界遺産に指定された経緯と、姫路城の文化価値の紹介の後、以下のように、姫路城の保存と活用について述べられました。

特別史跡姫路城跡整備基本構想は、姫路城跡整備の憲法ともいうべきもので、世界文化遺産にふさわしい、歴史・文化を守り伝える城郭都市をめざしている。それによれば、内曲輪は、往時の姿を保ち続ける城郭、中曲輪は、歴史を尊重し時代とともに生きる城郭、外曲輪およびバッファゾーンは、現代と調和しながら暮らしと歴史が共存する城郭と位置付けられている。
姫路城の活用の基本方針は、活用のための整備、文化観光の推進、見学ルートの整備と説明・展示施設の充実、市民参加による文化財保護とまちづくりである。
姫路城は、明治43年の修理の後、昭和9年から昭和の保存修理が始まり、昭和39年、大天守の解体修理によって完了した。現在、平成21年から27年まで、平成の大天守保存修理事業が行われている。工事の概要は、屋根瓦の全面葺き直し、屋根の目地漆喰の全面塗り替え、土壁の漆喰の修復、必要最小限の構造補強である。今回の工事の特色の一つは、素屋根内に見学施設「天空の白鷺」が設けられたことである。
修理が終わり、素屋根が解体されたあかつきには、漆喰の塗り替えによって、真っ白い姫路城が姿を表すだろう。

(文責:大塚健洋)