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2013年09月10日

播磨学I (第10回)「姫路の工芸品あれこれ」を開催しました。 [教務課・地域連携課]

6月21日(金)、姫路市書写の里・美術工芸館の主任で、エデュケーター・教育普及専門職員の亀田正司氏を講師にお迎えし、「姫路の工芸品あれこれ」というテーマで、豊富な画像を用いてビジュアルにお話しいただきました。

姫路獨協大学の近くにある姫路市書写の里・美術工芸館では、東大寺の管長であった清水公照の作品、姫路の伝統工芸、郷土人形と玩具を三本柱として展示している。工芸工房では「姫路はりこ」などの製作実演も行っており、手作りの楽しさも体験できる。

姫路の有名な伝統工芸としては、兵庫県伝統的工芸品の姫路はりこ、姫路独楽、明珍火箸、姫革細工のほか、姫山人形、東山焼、書写塗り、押絵などがある。はりこは、江戸時代、不要な紙が豊富な城下町で盛んに制作された。姫路はりこは、大阪で技術を習得した豊島直七が小利木町で始めた。播磨の風習として、男の子の初正月に独楽を2つ贈るが、姫路独楽は、えごのきで作られ、緑と赤の2色に金の縁取りがなされたもので、昔から格好が決まっている。明珍火箸は、室町時代から甲冑師として有名であった明珍家の技術を受け継いで、火箸を製作したものである。10代宗理が風鈴や楽器(明潤琴)も開発した。姫路革は千年の歴史を持ち、白なめし革を使った革文庫は姫路藩の特産品であった。明治以降、財布や小物入れなどが作られたが、残念ながら現在、後継者がなく伝統工芸革職人は廃絶した。

(文責:大塚健洋)