平成26年3月27日(木)~30日(日)にかけて熊本で開催された、日本薬学会第134年会において、本学薬学部医薬品情報学研究室5年次生の岩切悦子さんが発表した研究成果「くすりで胚細胞を動く心筋細胞に変える!」が、一般学術発表ハイライトに選出されました。岩切さんが発表した分野【医療系薬学〔医療薬学〕】における同年会の一般学術発表演題数は506題でしたが、このうちハイライトに選出されたのは19題でした。今回、ハイライトに選出されたことは指導教員として非常に喜ばしいことであるとともに、彼女の更なる成長を期待したいと思います。
くすりで胚細胞を動く心筋細胞に変える!
ノーベル賞受賞で脚光を浴びているiPS細胞からは、様々な細胞を作ることができるようになりました。心臓の細胞も作ることができますが、多くのコストと手間がかかります。そこで私たちは、従来のiPS細胞を用いた方法よりも大幅に安価かつ簡便に拍動型の心筋細胞を作成するための研究を開始し、がん化した胚細胞に特殊な薬剤を加え培養することで、心筋細胞を得ることに成功しました。
岩切さんが発表した演題と共同研究者は以下の通りです。
マウス胚由来腫瘍細胞から拍動心筋細胞への分化に及ぼす分化誘導剤の併用効果の検討
◯岩切 悦子1,植村 尚久1 ,橋本 夏実1 ,菊地 晴久2,大島 吉輝2,瀬谷 和彦3,古川 賢一3,
中山 優子1,高良 恒史1,木下 淳1,駒田 富佐夫1( 1姫路獨協大薬,2東北大院薬,3弘前大院医)