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2014年07月04日

播磨学I (第13回)「姫路の主な伝統工芸品について」を開催 [教務課・地域連携課]

7月4日(金)、姫路市書写の里・美術工芸館の亀田正司氏を講師にお迎えし、「姫路の主な伝統工芸品について」というテーマでお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。

姫路獨協大学の近くにある姫路市書写の里・美術工芸館では、東大寺の元管長・清水公照の作品や姫路の伝統工芸、郷土人形、玩具などを展示している。姫路はりこなどの制作実演も行っているので、ぜひ一度訪ねていただきたい。

姫路の有名な伝統工芸品としては、姫路はりこ、明珍火箸、姫山人形、姫路独楽、姫路革細工、書写塗り、姫路押絵、東山焼などがある。

はりこは、江戸時代、不要な紙が豊富な城下町で盛んに製作された。姫路はりこは、大阪で技術を習得した豊島直七が小利木町で始め、現在、松尾家に受け継がれている。明珍火箸は、室町時代から甲冑師として有名であった明珍家の技術を受け継いで、火箸を製作したものである。現在、10代宗理氏が活躍中で、風鈴や楽器(明潤琴)を開発した。

播磨の風習として、男の子の初正月には独楽、女の子には羽子板を贈った。姫路独楽は、緑と赤の2色に金の縁取りがなされ、表側の心棒の周りが盛り上がった12センチ程度の独楽である。初正月用の幅広の大羽子板には、押絵が施されている。姫路押絵は、厚紙で作った花鳥や人物のパーツを布でくるみ、綿を詰めて板に貼る布細工で、その特徴は、ちりめんなどを使って顔などの表情を豊かに表現し、金襴などの豪華な布を用いてボリューム感豊かに仕上げたところにある。

(文責:大塚健洋)