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2014年11月04日

総合教養講座「地域政策と地域貢献」(第4回)開催(報告)[教務課・地域連携課]

 10月16日(木)、姫路城シルバー観光ガイドの萩原たか子さんを講師にお迎えし、「お城のボランティア観光ガイドについて」というテーマでお話しいただきました。萩原さんは約900回も案内されているベテランで、いわば姫路城のエキスパートです。
 萩原さんが観光ガイドになったきっかけは、75歳の女性ガイドの記事でした。姫路城をバックに制服を着た若々しい姿に魅せられ、自分もあのようになりたいと思い、奮起。それから苦手な歴史を学ぶために、好古園大学校や城郭研究室の市民セミナーに通い猛勉強をし、姫路観光文化検定の2級に合格されました。
 ガイドの体験を通じて、萩原さんは様々な人と出会って刺激を受け、お城や姫路に対する思いがますます深まっていったそうです。姫路城の改修工事の寄付金をお客様にお願いしたところ、快く応じてくださったけれども、「国宝だから当然」と言われて、なぜか寂しかった、私の姫路城という思いが強すぎたからでしょうか、という言葉は大変印象的でした。
 萩原さんが最初に案内されたお客様は淡路島の人でしたが、後日、淡路島で「学びと生きがい」というテーマでその話をした時、会場にあの時のお客様がおられて、年賀状をいただいたというエピソードも紹介されました。萩原さんはお客様と別れる時、「私は姫路城や姫路に住んでいることを誇りに思っています」と言われるそうです。ガイドになって本当に良かったと語られました。
 講義では、姫路城の歴史や保存修理工事中の天空の白鷺にも言及され、内堀に浮かぶ和船から見る姫路城を、映像を用いて実際に案内していただきました。地域政策と地域貢献という名にまさにふさわしいお話でした。萩原さん、これからも姫路城と姫路の魅力をお客様に伝えてください。

(文責:講座担当責任者 大塚健洋)