10月30日(木)、姫路市長・石見利勝氏を講師にお迎えし、姫路獨協大学創立20周年記念ホールにおいて、「『ふるさと・ひめじ』の未来に向けて ~スポーツ・観光交流都市姫路への展開~」というテーマでご講演いただきました。講演要旨は以下の通りです。
私が最も影響を受けた書物は、マズローの「人間性の心理学」である。彼によれば、人間の欲求には5つの発展段階がある。第1が生理的欲求、第2が安全の欲求、第3が社会的欲求、第4が自我の欲求、第5が自己実現の欲求である。生理的欲求や安全が満たされると、仲間が欲しくなり、能力を認めてもらいたくなる。姫路市では生涯現役プロジェクトを実施し、生涯にわたり、心身ともに健康でいきいきと活躍できる社会を目指している。
姫路市総合計画「ふるさと・ひめじプラン2020」を策定し、「共生のまちづくり」を基本理念とし、目指すべき都市像に「生きがいと魅力ある 住みよい都市 姫路」を掲げている。その実現のため「ふれあいと賑わいある 協働・交流都市」、「風格と活力ある 歴史文化・産業都市」、「やさしさと信頼に満ちた 教育・福祉都市」、「自然豊かで快適な 環境・利便都市」の4つを基本目標に市政運営を行っている。
毎年度、重点事業を設定しており、本年度は、「元気あふれるまちづくり」の実現に向けて、以下の7つの重点課題に取り組んでいる。(1)大河ドラマを活かした観光客の誘致、(2)キャスティ21の推進、(3)広域連携の推進、(4)子ども・子育て支援の充実、(5)安全・安心のまちづくりとして地域防災力の強化、(6)スポーツの振興、(7)総合交通計画である。
スポーツ振興の分野では、姫路城大天守保存修理事業の完了を祝して、平成27年2月22日に、姫路初のフルマラソンとなる「世界遺産姫路城マラソン2015」を開催する。
(文責:講義担当責任者 大塚健洋)