11月6日(木)、姫路市市民活動推進課課長の春風敏彦氏を講師にお迎えし、「参画と協働のまちづくり~魅力あるコミュニティづくりの推進」というテーマでお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。
コミュニティ活動とは、住民自身が自分たちの手で、地域社会を快適で住みよいものにしていこうとする活動である。地域コミュニティを組織する代表的な団体が自治会で、積極的な住民参加により、住みよいまちづくりを進めていく原動力となる、最も身近な組織である。姫路市には933の自治会、72地区の連合自治会があり、その加入率は90.0%に達する。自治会活動の例としては、自主防災組織、子ども見守り隊、町内一斉清掃、一人暮らし高齢者へのふれあい給食などが挙げられる。姫路市はコミュニティ活動イベント助成事業などを通じて、自治会活動を支援している。
地域活動の担い手は、自治会以外に、NPO法人やボランティアグループもある。NPOとは、営利を目的とせず社会的使命の追求を目的とする民間の団体である。姫路市内には148のNPO法人がある。ボランティアは、自由意思に基づいて自発的に行う社会的参加活動で、社会性・公共性、先駆性、自発性・自主性、無報酬性という4つの原則を持つ。姫路市では、これらの活動を支援するために、平成21年、市民活動・ボランティアサポートセンター「ひめじおん」を設置した。公益的な市民活動に関する総合窓口的機能を果たしている。
地域社会の課題が複雑・多様化していくなかで、公平・画一的な従来の行政サービスだけでは十分対応できないケースが多くなってきている。市民・NPO・企業などの民間も行政サービスができるよう開いていこうという「新しい公共」といわれる動きも生まれている。
姫路市では、市民公益活動団体と行政が協働して行う提案型協働事業を実施している。
(文責:講義担当責任者 大塚健洋)