<< 最終更新日:2025年1月29日 >>
基本情報
時間割コード108090 開講期前期
科目名基礎化学
講義題目
開講学年1年
曜日・時限月2 単位数1
担当教員阿部肇,山中理央

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
【概要】入学時に持っている知識を発展させ、薬学部で履修する化学領域およびその関連科目の理解へつなげるために必要な基礎を学修する。

【目標】基本的な有機化合物の命名法、化学物質の電子配置、反応、立体構造などに関する基本的事項を説明する。

授業計画内に薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した到達目標を記載する。(授業計画1~9:山中担当、10~15:阿部担当)

本科目に対応する薬学教育モデル・コアカリキュラム(令和4年度改訂版)の小項目は以下の通り。

C-1-1 化学結合と化学物質・生体高分子間相互作用
C-3-1 物質の基本的性質
C-3-2 有機化合物の立体化学
C-3-3 有機化合物の基本構造と反応性

※ディプロマ・ポリシーとの関連については、薬学部医療薬学科のカリキュラムマップを参照してください。
※授業計画欄の学修事項の内容は、薬学教育モデル・コアカリキュラムを参照してください。

Y24-0116
授業計画
1 (化学結合)化学結合の様式について説明する。
学修事項:C-1-1-1
2 (ルイス式)基本的な化合物を、ルイス構造式で書く。
学修事項:C-3-1-2
(共鳴)有機化合物の性質と共鳴の関係について説明する。
学修事項:C-3-1-3
3 (混成軌道)軌道の混成について説明する。
学修事項:C-1-1-1
4 (酸・塩基)ルイス酸・塩基、ブレンステッド酸・塩基について説明する。
学修事項:C-3-1-5
5 (命名法)代表的な化合物をIUPAC規則に基づいて命名する。
薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述する。
学修事項:C-3-1-1
6 (付加・置換・脱離反応)基本的な有機反応(置換、脱離)の特徴を理解し、分類する。
学修事項:C-3-1-6
7 (反応中間体)炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、ラジカルなど)の構造と性質を説明する。
学修事項:C-3-1-4
8 (エネルギー図)反応の過程を、エネルギー図を用いる。
学修事項:C-3-1-4
9 (電子の動き)基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表す。
学修事項:C-3-1-3, C-3-1-4
10 (異性体)構造異性体と立体異性体の違いについて説明する。
炭素−炭素二重結合の立体異性(cis, transならびにE, Z異性)について説明する。
学修事項:C-3-2-1, C-3-3-1, C-3-3-2
11 (キラリティー)キラリティーと光学活性の関係を説明する。絶対配置の表示法を説明し、キラル化合物の構造を図で説明する。
学修事項:C-3-2-2 (関連: C-1-2-4 )
12 (エナンチオマー・ジアステレオマー)エナンチオマーとジアステレオマーについて説明する。
学修事項:C-3-2-2
13 (ラセミ体・メソ体)ラセミ体とメソ体について説明する。
学修事項:C-3-2-2
14 (配座異性体)エタン、ブタンの立体配座とその安定性について説明する。Fischer投影式とNewman投影式を用いて有機化合物の構造を説明する。
学修事項:C-3-2-1, C-3-3-1
15 (シクロヘキサン)シクロヘキサンのいす形配座における水素の結合方向(アキシアル、エクアトリアル)を図で説明する。置換シクロヘキサンの安定な立体配座を決定する要因について説明する。
学修事項:C-3-3-1
教科書 教科書:池田正澄・奥山格(監訳)「ブラウン・プーン基本有機化学」(第3版)、廣川書店、2006年、ISBN 4-567-23491-X
参考文献 参考書:夏苅英昭・高橋秀依「有機化学」(第2版)、化学同人、2008年、ISBN 978-4-7598-1622-8
評価方法・基準
評価対象:定期試験、課題レポート、小テスト
評価基準:上記の目標について、小テストおよび課題レポート(20%)、定期試験(80%)を実施し、到達度を測定する。
課題レポートに関しては、Classroomも利用して、添削とコメントをフィードバックする。
定期試験に関しては、試験終了後にClassroomへ模範解答をアップロードし、復習に活用してもらう。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
毎回の講義後に、授業内容に関する小テストまたは宿題を課す。
教科書の予習(90分)、教科書および配布講義資料の復習(90分)をすること。