授業内容 (到達目標を含む) |
今、人間を取り巻く地球環境や社会環境は大きく変化し、人々の健康が阻害されている現状があります。長寿社会に突入した現在、「健康で長生き」は世界中の人々共通の願いにほかならない。
健康な社会、健康な生活を構築するには、自らが健康を考え、健康問題に取り組んでいくことが重要であり、そのことが健康な社会、健康な地球環境づくりに貢献できるものと考える。
自らの健康の維持増進には、積極的・能動的な健康・体力づくりへの取り組みが必要で、そのために欠かせない「スポーツ」に対する理解と実践が重要な課題の一つでもある。
古代より現在に至るまで、人間は知恵を出し合いながら、スポーツを単なる戦いや競争ではなく、人間に欠かせない文化の一つとして、健康づくり・仲間づくり・生活の豊かさの実現・地域の活性化等の手段として、身体運動やレクレーション活動と称されるスポーツ活動を 生活の中に取り入れてきた。
この授業では健康づくりとスポーツの関連性についての理解を深め、現代社会におけるスポーツの意義・目的・必要性について学習し、スポーツ本来のあるべき姿を考える。
到達目標1:戦いの中から生まれたスポーツ、伝統行事や神事から
生まれたスポーツ、社会環境の変化で 姿を変えたスポ
ーツ等いかにスポーツが社会や健康に及ぼす影響が大き
いかを理解する。
到達目標2:わが国のみならず、世界各国に於けるスポーツ発生の
歴史やスポーツと人間の関係、また地域社会の活性化や
人々の健康の維持増進、生活の豊かさの実現に欠かせな
いスポーツの意義と役割について学ぶ。
到達目標3:スポーツの文化的意義について理解を深めるととも
に、改めてスポーツに対する期待とスポーツの持つ責任
の大きさを知る。
到達目標4:わが国のスポーツの動向を見つめながら、各人が今後
の地域に於けるスポーツの振興と豊かさの実現に向けた
課題を見つけ解決していくための知識を習得する。
※ディプロマ・ポリシーとの関連については、所属する学類・学科のカリキュラムマップを参照してください
E16-DS01 I16-DS01 L16-DS01 |
授業計画 |
1 |
健康社会学講座の概要解説と公認スポーツ指導者資格取得についての説明 |
2 |
健康とは?(平均寿命と健康寿命) |
3 |
スポーツと健康(健康志向とスポーツ) |
4 |
スポーツの起源と概念 |
5 |
スポーツの歴史1(古代から現代まで) |
6 |
スポーツの歴史2(ボールゲームの発祥と発展) |
7 |
スポーツの歴史3(古代オリンピックの開催と理念) |
8 |
スポーツの歴史4(近代オリンピックの開催) |
9 |
スポーツの歴史5(日本のスポーツ変遷) |
10 |
スポーツ文化論1(スポーツ文化とは?) |
11 |
スポーツ文化論2(日本のスポーツ文化) |
12 |
スポーツ文化論3(スポーツ観、スポーツ規範、スポーツマンシップとフェアプレイ) |
13 |
日本のスポーツ振興政策(スポーツ基本法と基本計画) |
14 |
スポーツをめぐる社会問題(二極化、バーンアウト、体罰、メディア化、障害者スポーツ) |
15 |
健康社会学のまとめ(総括)と学習到達度の確認テスト |
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教科書 |
毎時教材用のレジュメと資料を配布 |
参考文献 |
(公財)日本スポーツ協会編集 「公認スポーツ指導者養成テキストⅠ、Ⅱ」、講談社現代新書「スポーツとは何か」玉木正之著、
東海大学出版部「体育・スポーツの哲学的見方」久保正秋著、笹川スポーツ財団編集「スポーツ白書2020」、日経印刷株式会社
ミネルヴァ書房「よくわかるスポーツ文化論」井上俊、菊幸一編著、(財)日本オリンピック委員会「近代オリンピック100年の歩み」 |
評価方法・基準 |
評価対象:授業への参加度、学習到達度の確認テスト、課題レポート |
評価基準:成績は、授業への参加度20%、学習到達度の確認テスト60%、課題レポート20%の比率で総合評価する。
到達目標1については、授業計画1~3で理解を測る。到達目標2については、授業計画4~9で理解を測る。到達目標3については、授業計画10~12で理解を測る。到達目標4については、授業計画13・14で理解を測る。これらは、「学習到達度の確認テスト」で、理解度や自己見解表現で到達度合いを測る。「課題レポート」「授業への参加度」では、講義後の課題レポートへの回答内容、及び授業中の積極的な発言や受講態度で測る。
フィードバック方法:「課題レポート」について、次時の授業の最初に学生から出た意見をまとめて、コメントとともに返却する。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
(公財)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者の資格取得に必要な共通科目の1つです。
毎回配布する講義資料で復習し、図書館でも参考文献で学習し、質問事項があれば次時に質問すること。
毎回の授業の最後に、その日の授業内容について質問する「課題レポート」に対して意見をまとめて、理解度を深めること。 |