授業内容 (到達目標を含む) |
本講義は、非営利組織論Ⅰに引き続いて、他セクターとの関係性を中心に、非営利組織論に関連する様々な問題を取り上げる。特に非営利組織の契約やパートナーシップについて、主に行政との関係から、国際的な動向もふまえて、その実態と課題を考察する。また、非営利組織との協働やその社会的価値の政策への反映を積極的に進めているイギリス等の例にあげて、行政と非営利組織の関係性を、協働協定(コンパクト)、ソーシャルインパクトと投資等を例にあげて論じる。また、非営利組織や社会的企業が公共ガバナンスの中でどのような役割が期待されているかを議論する。また、講義に当たっては、自治体での勤務経験、NPO法人の理事の経験を踏まえ、双方の観点から解説を行う。
到達目標1:非営利組織と行政との関係性について理解できるようにする。
到達目標2:非営利組織の他組織との協働形態について理解できるようにする。
到達目標3:非営利組織の多様な形態と役割について理解できるようにする。
*ディプロマポリシーとの関連については、所属する学類・学科のカリキュラムマップを参照してください。
E20-DB03/DM01/DS01
L20-DB03/DM01/DS01
I20-DB03/DM01/DS01 |
授業計画 |
1 |
概要の説明 |
2 |
非営利組織とは(定義、概要、国際比較) |
3 |
行政と非営利組織の関係性(協働、アウトソーシング) |
4 |
補助と委託(バウチャー、社会的価値) |
5 |
指定管理者制度(公募制度、公の施設) |
6 |
行政とサードセクターの協働(パートナーシップ、ガバナンス) |
7 |
ソーシャルインパクトと投資(社会的価値の計測) |
8 |
震災復興とNPO(ソーシャルキャピタル、公平性) |
9 |
公民協働と地縁組織(近隣自治、一括交付金、地方創生) |
10 |
コミュニティ組織(近隣活動、自治会、地域自治組織) |
11 |
サードセクターの理論とアドボカシー(ペストフ、独立性) |
12 |
パートナーシップ組織とNPOⅠ(モデル事業、参加) |
13 |
パートナーシップ組織とNPOⅡ(コミュニティ財団) |
14 |
ローカルガバナンスとは(協治、水平性) |
15 |
まとめ |
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教科書 |
金川幸司編著『公共ガバナンス論−サードセクター・住民自治・コミュニティ』晃陽書房2018年、ISBN-13: 978-4771030800 |
参考文献 |
金川幸司ほか編著『協働と参加―コミュニティづくりのしくみと実践』晃陽書房2021年、ISBN13: 978-4771035041
その他、必要に応じてレジュメ、参考文献、資料等を配布・提示する。 |
評価方法・基準 |
評価対象:授業への参加度、定期試験、課題レポート、小テスト |
評価基準:定期試験60%、授業への参加度10%、小テスト20%、課題レポート10%として評価する。
到達目標については、定期試験でその到達度を測定する。毎回の講義の理解度に関しては、毎回の小テストで確認する。授業への参加度では、積極的な発言や質問、さらに講義後の課題レポートへの質問内容等で参加度を測定する。
フィードバック方法
小テスト、課題レポート、試験については、Classroomを利用して評価とコメントを示す。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
具体的な映像、画像等を見ることによって理解を深める。社会の中で非営利組織がなぜ必要なのかについて、自分なりに考察を深めてほしい。また、教科書、講義で配布する資料、提示する参考文献などを熟読しておくこと。
毎回の授業の最初に前回授業内容に係る小テストを実施するので、60分復習をしておくこと。 |