<< 最終更新日:2025年1月31日 >>
基本情報
時間割コード110856 開講期後期
科目名薬局経営論
講義題目
開講学年4年
曜日・時限火2 単位数2
担当教員廣田憲威

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
わが国は超高齢社会に突入しつつある。そこで政府・厚労省は、2025年を目途に「地域包括ケアシステム」を構築し、中学校区単位で24時間365日切れ目の無い医療・介護サービスの提供をめざしている。そうした環境の変化の中で、薬局は「患者のための薬局ビジョン」(2015年10月)と改正薬機法(2019年12月)によって大きな転換が求められている。本講義では、医薬分業の歴史、社会保障制度や調剤報酬、薬価制度をはじめとした薬局を取り巻く環境や制度について理解し、薬局の本来業務や経営構造、これからの薬局に求められることについて深める。また、機会があれば担当教員が所属する薬局の見学も実施する。
到達目標1:薬局を取り巻く環境について理解できること。
到達目標2:医薬分業の歴史と現状について理解し、薬価制度や調剤報酬について理解できること。
到達目標3:改正薬機法をふまえ、これからの時代に求められる薬局・薬剤師像を理解し、自らの考えを提案できること。
※ディプロマ・ポリシーとの関連については、所属する学類・学科のカリキュラムマップを参照すること。
Y18-0418
授業計画
1 薬局経営概論1:オリエンテーション、現在、薬局・薬剤師の置かれている立場、問題点について深める。
2 薬局経営概論2:薬局に関連する法律(薬機法、医療法、健康保険法など)の概要について理解できる。とりわけ薬局と保険薬局の違いについて理解できる
3 薬局経営概論3:日本の社会保障制度の概要について理解できる。
4 薬局経営概論4:医療機関や薬局の経営構造やその実態について理解できる。
5 薬局経営概論5:「薬の二面性」と薬価制度と日本の高薬価問題について理解できる。
6 薬局経営各論1:医薬分業の歴史と現状について理解できる。
7 薬局経営各論2:薬局の業務全般について理解できる。
8 薬局経営各論3:「患者のための薬局ビジョン」について理解できる。
9 薬局経営各論4:健康サポート薬局の基準や取り組みについて理解できる。
10 薬局経営各論5:薬局における在宅業務や無菌調製、医療材料等について理解できる。
11 薬局経営各論6:薬局で取り扱う要指導医薬品、薬局製剤、サプリメント等について理解できる。
12 薬局経営各論7:調剤報酬体系について理解できる。
13 薬局経営各論8:経営を理解する上で基礎となる財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)の概要について理解できる。
14 薬局経営各論9:実際の薬局の経営構造について理解できる。
15 薬局経営管理10:薬局のマネジメント、リスク管理、事業継続計画(BCP)、薬局医療安全にかかわる法的知識、裁判事例について理解できる。
教科書 必要な資料は講義前に「薬局経営論」のクラスルームにてPDFをアップするのと、印刷物としても配布します。
参考文献 教科書等は特に購入する必要はありません。
評価方法・基準
評価対象:課題レポート
評価基準:到達目標1~3について、「課題レポート」で講義の内容や自分の考えが述べられているかについて評価する。
授業で出された質問等に対するフィードバックは、授業中またはクラスルームにて返信する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
準備学修(予習)については、メディア等で配信される医療・薬局関連のトピックスについて情報収集しておくこと。特に厚生労働省や日本薬剤師会のホームページを参照しておくことが望ましい。
復習については、講義で使用した資料を再度読み込み、講義の内容の振り返りを行うこと。
準備学修に要する時間は、概ね各講義において予習に30分、復習に30分程度は費やすこと。
講義後の質問はメール(hirota.n@gm.himeji-du.ac.jp)にて受け付ける。