授業内容 (到達目標を含む) |
【授業概要】
看護学の発展ならびに看護実践の質の向上を目指すためには、現在ある知識・技術の活用と新たな知識・技術の創出が必要となる。本科目では、看護における研究の意義、研究論文のクリティーク、看護研究を計画する際の基礎的な知識・技術、倫理的配慮を学習する。演習として、グループ別で研究課題を探索し、論文の検索、研究計画、調査研究、論文、発表までの研究の一連の過程を理解する。
【到達目標】
1.看護における研究の意義を説明できる。
2.研究の過程について説明できる。
3.代表的な研究デザインについて説明できる。
4.自分の関心をもとに研究の問いを探求し、研究課題を明確にできる。
5.研究課題についてキーワードを発見し、文献検索を行うことができる。
6.文献をクリティカルに読むことができる。
7.文献の内容を統合し、文献検討を記述できる。
8.研究の一連の過程を理解することができる。
●本科目は以下のディプロマポリシーと関連する。
3. 人間・健康・社会について体系的理解を深めながら養ったヒューマンケアリングの力を、将来にわたって看護実践に活かすため研鑽し続ける基礎的能力を有している。
4. 看護の目的や対象となる個人・家族・集団の特性の理解とともに、培ってきた探求心や科学的思考および課題解決力に基づき、将来にわたって看護者として自己成長しつづける基礎的能力を有している。
N22-2861 |
授業計画 |
1 |
授業ガイダンス
【講義】看護における研究の意義 |
2 |
【講義】研究のプロセス |
3 |
【講義】研究デザイン・研究方法の種類 |
4 |
【講義】文献検索 |
5 |
【講義】文献検討:論文のクリティークの仕方 |
6 |
【講義】研究倫理 |
7 |
【講義】研究計画書 |
8 |
【講義】文献研究 |
9 |
[演習]研究課題の決定,個人+GW |
10 |
[演習]文献検索:キーワードの決定、文献リスト,個人+GW |
11 |
[演習]文献研究①:文献の整理・検討,個人+GW |
12 |
[演習]文献研究②:文献の解釈・統合,個人+GW |
13 |
[演習]文献研究③:抄録の作成,GW |
14 |
[演習]文献研究④:研究発表会:スライド作成,GW |
15 |
[演習]文献研究⑤:抄録の完成,個人 |
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教科書 |
看護研究(ナーシング・グラフィカ 基礎看護学④): メディカ出版. 2023. ISBN 978-4-8404-7839-7 |
参考文献 |
看護研究こころえ帳第3版 研究の基本からプレゼンテーションまで :
李節子. 医師薬出版株式会社. 2022. ISBN978-4-263-23759-5 |
評価方法・基準 |
評価対象:個人課題、講義・グループワークへの参加態度、課題レポート |
評価基準:1.個人課題の提出状況(①研究課題,②キーワードの決定,③文献リスト,④抄録)35%
2.グループ課題(①抄録,②発表スライドなど)45%
3.講義・グループワークへの参加態度(シャトルカード内容,自己・他者評価による貢献度)20% |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
①本科目は4年次に開講する卒業研究の基礎となる科目であるため、4年次の卒業研究の履修は3年次の本科目の履修が条件となる(履修の手引き参照)。
②個人課題は、講義資料、教科書・参考書等を活用して主体的に行うこと。
③学習効果を上げるために、グループワークでは遅刻や欠席をせず、積極的に参加すること。
④評価方法や基準について理解しておくこと。
⑤出席時間数が全体の3分の2以上を満たしている場合に成績評価を行う。 |