<< 最終更新日:2025年1月30日 >>
基本情報
時間割コード107515 開講期前期
科目名薬剤疫学
講義題目
開講学年6年
曜日・時限水4 単位数1
担当教員柳澤振一郎

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
【概要・一般目標】
薬剤疫学とは疫学の一つの領域であり、薬剤の使用とその効果や影響(副作用は特に重要)、さらにはそれらを決定する要因を研究する学問分野である。医薬品は開発時の臨床試験において有効性や安全性等について評価されるが、それらは限定された条件・環境のもとで行われた結果である。そのため、実際に医療で使用されるようになった医薬品において、予期せぬ副作用が発現することもあり、有効性や安全性が臨床試験での評価通りとは限らない。薬剤疫学の知識は、医薬品のリスクとベネフィットを科学的に評価するのに必要であり、より有効な医薬品を選択するための手助けとなる。これらのことは、「医薬品適正使用」に繋がり、これからの薬剤師に求められる職能として不可欠な知識となると考えられる。本講義では、医薬品の開発から市販後における有効性と安全性の評価を科学的に行うための基礎的知識(生物統計学の復習を含む)と方法論の習得を目標として講義を行う。
【到達目標】
薬剤疫学の必要性を理解すると共に概説できる。
疫学の主要な研究デザイン、評価指標について説明、データを基に計算ができる。
臨床試験、メタアナリシスから得られる基本的な情報を吟味し説明できる。
(授業計画内に薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した到達目標を記載する。)
※ディプロマ・ポリシーとの関連性については、薬学部のカリキュラムマップを参照してください。
Y24-0615
授業計画
1 薬剤疫学概論(薬剤疫学とレギュラトリーサイエンス、および薬害について)
A-1-3-6,B-2-2-11,D-D1-1-3-1,D-D1-1-3-2,D-D1-1-3-3
旧カリ C17-1-8-1
2 治験と臨床試験
E-E3-1-4-2,E-E3-1-6-5.
旧カリ C11-2-3-3,C11-2-3-5,C15-1-5-3
3 疫学の評価指標
E-E3-1-6-9
旧カリ C11-2-3-4,C15-1-5-5, C15-1-5-6,C17-5-2-4
4 薬剤疫学研究のデザイン
E3-1-6-1,E3-1-6-3,E3-1-6-8
旧カリ C11-2-5-3,C11-2-5-5,C15-1-5-3,C17-5-2-1
5 検出力と標本サイズ
E-E3-1-5-2,E-E3-1-6-6,E-E3-1-6-7.
旧カリ C17-5-1-1,C17-5-1-2,C17-5-1-3
6 バイアスと交絡およびロジスティック回帰分析
E-E3-1-6-2,E-E3-1-6-4. E-E3-1-5-6
旧カリ C11-2-3-6,C11-2-3-7,C17-5-2-2,C17-5-2-3
7 メタアナリシス
E-E3-1-4-1,E-E3-1-4-2,E-E3-1-4-3,E-E3-1-4-4.
旧カリ C15-1-5-4
8 医薬品の臨床試験に関わる問題(生存解析とベイズ推論)
D-D1-1-3-4,E-E3-1-6-9.E-E3-1-5-7.
旧カリ C11-2-3-4,C15-1-5-5, C15-1-5-6. C17-5-2-4
教科書 高田充隆 他、「薬剤疫学への招き」京都廣川書店
ISBN978-4-901789-31-8
参考文献
評価方法・基準
評価対象:定期試験
評価基準:上記の到達目標について、定期試験(100%)を実施し、到達度を測定する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
授業開始日はClassroomにて配信するので確認すること。生物統計学で使用した教科書「基礎 医学統計学」を使用する場合があるので、手元に準備しておくこと。
指定する教科書を事前に20分読み、授業の予習をしておくこと。
授業終了後は、教科書および配布資料の内容を70分以上復習し、理解できているか確認しておくこと。