<< 最終更新日:2025年2月3日 >>
基本情報
時間割コード107709 開講期前期
科目名疾患薬理学II
講義題目
開講学年3年
曜日・時限水2 単位数2
担当教員関貴弘,角山圭一

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
【概要・一般目標】
薬理学とは薬と生体との相互作用により生体に及ぼす作用を研究する学問である。医薬品の薬理作用についての知識は、医療に携わる者にとって必須である。従って、本講義では、医薬品の薬理作用とその作用機序、有害作用、薬物動態などについて学習する。その際、医薬品である化学物質が生体のどこでどのように作用するのか、細胞レベルや分子レベルで論ずることを基本とする。薬の作用の本質を理解することにより、正しく使うことはもとより、副作用や飲み合わせによる影響を予測したり、氾濫する薬の情報を正しく理解しながら、薬物に対する生体の反応についての基礎的知識を学習する。これらを基礎に医薬品が適正に使用されるための総合的な学力を養成する。

【到達目標】
1)薬剤師として、身につけておくべき薬理学の基本的概念を習得する。
2)各臓器における疾病とその治療薬を述べることができる。
3)治療薬の治療原理や副作用の発現などについて、生化学、分子生物学、病態生理学などの知識を交えて説明できる。

※ディプロマ・ポリシーとの関連については、薬学部のカリキュラムマップを参照してください。

【ナンバリング】
Y18-0306
授業計画
1 中枢神経系の疾患薬(8):脳血管疾患治療薬,パーキンソン病治療薬(関)
E2-1-3-7,E2-1-3-9,E2-1-4-1
2 中枢神経系の疾患薬(9):認知症治療薬,その他神経疾患治療薬(関)
E2-1-3-10,E2-1-3-14
3 循環器系疾患の薬(1):高血圧症治療薬(関)
E2-3-1-4,E2-3-4-1
4 循環器系疾患の薬(2):心不全治療薬(関)
E2-3-1-2,E2-3-4-1
5 循環器系疾患の薬(3):狭心症治療薬(関)
E2-3-1-3,E2-3-4-1
6 循環器系疾患の薬(4):抗不整脈薬(関)
E2-3-1-1,E2-3-4-1
7 炎症・アレルギー疾患の薬:抗炎症薬,抗アレルギー薬(角山)
E2-2-1-1,E2-2-1-2,E2-2-2-1,E2-2-2-3,E2-2-2-4,E2-2-2-5,E2-6-3-1,E2-2-4-1  
8 免疫疾患の薬:免疫抑制薬・増強薬(角山)
E2-2-2-2,E2-2-2-6,E2-2-2-7,E2-2-2-8,E2-7-1-2,E2-2-4-1
9 骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬(1):関節リウマチ治療薬(角山)
E2-2-3-1
10 骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬(2):骨粗しょう症治療薬(角山)
E2-2-3-2
11 血液・造血器系疾患の薬(1):止血薬(角山)
E2-3-2-1,E2-3-4-1
12 血液・造血器系疾患の薬(2):抗血栓薬(角山)
E2-3-2-2,E2-3-2-4,E2-3-4-1
13 血液・造血器系疾患の薬(3):貧血治療薬(角山)
E2-3-2-3,E2-3-4-1
14 泌尿器系・生殖器系疾患の薬(1):利尿薬(角山)
E2-3-3-1,E2-3-4-1
15 泌尿器系・生殖器系疾患の薬(2):過活動膀胱・低活動膀胱治療薬,生殖器に作用する薬物(角山)
E2-3-3-4,E2-3-3-6,E2-3-3-7
教科書 医療薬学 Ⅰ.薬の作用と体の変化および薬理・病態・薬物治療(1)」スタンダード薬学シリーズⅡ6 日本薬学会 編 2015年、東京化学同人、ISBN:978-4-8079-1712-9 (疾患薬理学Ⅰで購入済み)

「医療薬学 Ⅱ.薬の作用と体の変化および薬理・病態・薬物治療(2)」スタンダード薬学シリーズⅡ6 日本薬学会 編 2017年、東京化学同人、ISBN:978-4-8079-1713-6
参考文献 田中千賀子他,「NEW薬理学(第8版)」,南江堂,2025年,ISBN 978-4-524-23377-9
香月博志・成田年・川畑篤史編、詳解薬理学、廣川書店、2015年、ISBN:978-4-567-49510-3
石井邦雄・坂本謙司著、はじめの一歩の薬理学(第2版)、羊土社、2020年、ISBN:978-4-7581-2094-4
評価方法・基準
評価対象:中間試験、定期試験
評価基準:評価基準:上記の到達目標について、成績は中間試験(40%)、定期試験(60%)を実施し、到達度を評価する。試験終了後、Classroomを利用して、試験問題の解答及び解説を実施し、評価とコメントを返却する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
薬物の薬理作用とその作用機序、有害作用などを理解する上で、他教科(生化学や病態生理学など)の知識が必要となります。事前に指定する教科書を読んで、講義に出てくる疾患について予習(90分)し、毎回の授業に臨んでください。また、毎回の授業の最初に前回授業内容に係る確認テストを実施するので、復習(90分)をしておくこと。薬理学は、記憶すべきことが膨大のように思えるが、地道に毎回の講義を学習理解し、知識を積み上げていくことが最短の道のりである。講義には、欠席することなく出席を望むものである。