授業内容 (到達目標を含む) |
概要:病院内で幅広く活用されている心電計等の生体計測装置、人工心肺装置等の生体機能代行装置等の様々な医用電気機器は、ヒトの身体に、直接、間接的に機械を接続して生体情報を記録したり、疾病の治療にあたるので、これらの機器の故障は患者の生命をも脅かす危険が潜んでいる。このような医用電気機器やその電気設備などの電気的安全性に対する知識や保守点検等について講義を行う。
なお、この講義は、病院で5年以上の臨床経験のある臨床工学技士が担当し、その実務経験を生かして、現場での実例を交えながら、臨床実践に必要な知識や技術を指導する。
到達目標1:医用電気機器の安全性確認装置の製作技術の習得
到達目標2:保守点検等に関する電気的安全性に関する技術の習得
到達目標3:データベースの作成を行い医用機器の安全管理に関して、病院等で必要とされる管理用データベースの知識と技術を取得する。
ディプロマ・ポリシーとの関連については学科のカリキュラム・マップを参照のこと。
M15-3428 M20-3402 |
授業計画 |
1 |
オリエンテーションー電気的安全管理実習 |
2 |
デジタルマルチメータの作成Ⅰ 回路図・基盤の確認 |
3 |
デジタルマルチメータの作成Ⅱ 製作 |
4 |
デジタルマルチメータの作成Ⅲ 動作チェック |
5 |
漏れ電流測定ボックスの作成Ⅰ 回路図・基盤の確認 |
6 |
漏れ電流測定ボックスの作成Ⅱ 製作 |
7 |
漏れ電流測定ボックスの作成Ⅲ 動作チェック |
8 |
電気的安全性点検実習Ⅰ 生体計測装置 |
9 |
電気的安全性点検実習Ⅱ 治療機器・生体機能代行装置 |
10 |
オリエンテーションー |
11 |
医療機器管理データベースの設計 |
12 |
医療機器管理データベースの製作 |
13 |
医療機器管理データベースの保守点検計画書の作成 |
14 |
医療機器管理データベースの保守点検計画書の実用試験 |
15 |
まとめ |
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教科書 |
特に使用しない。プリントを配布する。 |
参考文献 |
財団法人医療機器センター編「ME機器保守管理マニュアル」(南江堂)2001年
小野哲章 他編「臨床工学技士標準テキスト」(金原出版)2002年
「ME早わかりQ&A シリーズ各種」(南江堂) |
評価方法・基準 |
評価対象:講義参加、課題レポート |
評価基準:予習・復習、態度、身だしなみ等30%
課題レポート 70%で来てなければ再提出を求める。
課題に対してはその都度、チェックし何が論点なのかフェードバックする方針である。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
実習室内は病院内と同様とみなし、身だしなみ(長白衣、シューズ、髪型、アクセサリー禁止など)に注意すること
必要最小限の物のみ持参(飲食物、携帯などは禁止)すること |