<< 最終更新日:2025年1月29日 >>
基本情報
時間割コード108163 開講期前期
科目名有機化学II
講義題目
開講学年2年
曜日・時限水2 単位数2
担当教員阿部肇

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
【概要】有機化合物の性質や反応性について、さまざまな官能基がもたらす効果を説明する。

【目標】下記の官能基を有する有機化合物の性質、反応性に関する基本的な知識を説明する。
ハロゲン/ハロアルカン
酸素官能基/アルコール、エーテル、アルデヒド、カルボン酸、カルボン酸誘導体など
窒素官能基/アミン、アミドなど
硫黄官能基/チオール、スルフィド、スルホン酸など

本科目に対応する薬学教育モデル・コアカリキュラム(令和4年度改訂版)の小項目は以下の通り。
C-3-1 物質の基本的性質
C-3-3 有機化合物の基本構造と反応性

授業計画内に薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した学修事項を列挙する。

※ディプロマ・ポリシーとの関連については、所属する学類・学科のカリキュラムマップを参照してください。
※授業計画欄の学修事項の内容は、薬学教育モデル・コアカリキュラムを参照してください。

Y24-0221
授業計画
1 (有機ハロゲン化合物の反応)有機ハロゲン化合物の求核置換反応、脱離反応と選択性について説明する。
学修事項:C-3-1-6, C-3-3-6
2 (求核置換反応の反応機構)有機ハロゲン化合物の求核置換反応の機構について、カルボカチオン中間体や遷移状態の意味とともに説明する。
学修事項:C-3-1-4, C-3-1-6, C-3-3-6
3 (脱離反応の反応機構)有機ハロゲン化合物の脱離反応の機構と選択性について、カルボカチオン中間体や遷移状態の意味とともに説明する。
学修事項:C-3-1-4, C-3-1-6, C-3-3-6
4 (アルコール・フェノール)アルコール、フェノールの命名法、基本的な性質と反応を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-1-6, C-3-3-7
5 (エーテル)エーテル類の命名法、基本的な性質と反応を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-1-6, C-3-3-8
6 (チオール)チオールなど硫黄化合物の命名法、基本的な性質と反応を説明する。
(アミンの概要)アミン類の命名法、基本的性質を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-1-6, C-3-3-5, C-3-3-11, C-3-3-12
7 (アミンの反応)アミン類の塩基性および基本的な反応を説明する。
学修事項:C-3-1-5, C-3-1-6, C-3-3-5, C-3-3-11
8 (中間試験)中間試験
(まとめ・補足)ここまでの講義内容について、まとめと補足を行う。
9 (アルデヒド・ケトンの概要)アルデヒド類およびケトン類の命名法、基本的な性質を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-3-9
10 (アルデヒド・ケトンの反応)アルデヒド類およびケトン類の基本的な反応を列挙し、説明する。
学修事項:C-3-1-6, C-3-3-9
11 (アルデヒド・ケトンの反応)引き続きアルデヒド類およびケトン類の基本的な反応を列挙し、説明する。
(カルボン酸の概要)カルボン酸の命名法、基本的な性質を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-1-5, C-3-1-6, C-3-3-9, C-3-3-10
12 (カルボン酸の反応)カルボン酸の酸塩基反応および基本的な反応を説明する。
学修事項:C-3-1-5, C-3-1-6, C-3-3-10
13 (カルボン酸誘導体)カルボン酸誘導体(酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、アミド、ニトリル)の命名法、基本的な性質と反応を説明する。
学修事項:C-3-1-1, C-3-1-6, C-3-3-10
14 (エノラートの反応)エノラートの性質について説明する。エノラートを用いる代表的な炭素−炭素結合生成反応(アルドール反応、マイケル付加など)について説明する。
学修事項:C-3-1-2, C-3-1-3, C-3-1-4, C-3-1-6, C-3-3-9
15 (エノラートの反応)引き続き、エノラートを用いる代表的な炭素−炭素結合生成反応(アセト酢酸エステル合成、マロン酸エステル合成など)について説明する。
(まとめ・補足)講義内容について、まとめと補足を行う。
学修事項: C-3-1-6, C-3-3-9
教科書 池田正澄・奥田格(監訳)「ブラウン・プーン基本有機化学」
(第3版)、廣川書店、2006年、ISBN4-567-23491-X
参考文献 夏苅英昭・高橋秀依「有機化学」(第2版)化学同人、2008
年、ISBN 978-4-7598-1622-8
評価方法・基準
評価対象:中間試験、定期試験
評価基準:上記の到達目標について、中間試験(30%)、定期試験(70%)を実施し、到達度を測定する。
中間試験と定期試験に関しては復習のため、試験終了後のフィードバックとして模範解答を配布し解説を加える。

<評価の指針> C 基礎薬学
4. 医薬品等を物質(有機化合物あるいは無機化合物)として捉え、その物理的性質、化学的性質を説明する。
5. 有機化合物の構造と反応性を化学構造式に基づいて説明する。
10.有機化学、医薬品化学、生薬学・天然物化学が、薬剤師業務でどのように役立つか説明する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
毎回の復習用に、授業内容に関する小テストまたは宿題を課し、次
回の講義で解説する。
教科書の予習(90分)、教科書および配布講義資料の復習(90分)をすること。