<< 最終更新日:2025年2月22日 >>
基本情報
時間割コード113503 開講期前期
科目名経営学総論I
講義題目
開講学年2年
曜日・時限水4 単位数2
担当教員馬 力

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
 「経営学総論Ⅰ」では、経営学の基本的な枠組みや歴史、企業制度、コーポレート・ガバナンス、企業倫理・CSR、経営戦略の形成などに焦点を当て、経営学の視点を基礎から学びます。
(参考:『ベーシック+(プラス)/経営学入門』第1~6章の内容を主軸に)

 「経営学総論Ⅰ・Ⅱ」を通じて、経営学が扱う幅広いテーマをできるだけ網羅的に学び、経営学とはどのような学問なのかを理解することを目指します。その中で、各自が特に関心を持つ分野を見つけ、学生生活の中で探究を深めてもらいたいと考えています。さらに、企業の成り立ちや経営の仕組みを理解することで、将来の進路選択にも役立ててください。

到達目標1:目的に応じた適切な経営学の主要なキーワードを正しく選択することができる。
到達目標2:経営学の主要な概念について説明することができる。
到達目標3:経営学としてのモノの見方を意識し、企業の諸現象を経営学の観点から説明することができる。

※学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)との関連については、所属する学類のカリキュラムマップを参照してください。

産業経営学類:E16-DBX1/DS01、E20-BE01/DM01/DS01、E24-DE01/DM01/DS01
授業計画
1 授業概要と経営学の基礎 (経営学の定義、対象、学ぶ意義;経営学の歴史・発展の概観 参考:第1章)
2 企業と会社の制度的特徴 (企業形態、会社の種類とその特徴;株式会社の機能、所有と経営の分離 参考:第1章)
3 コーポレート・ガバナンスの基本 (コーポレート・ガバナンスの概念と論点;株式会社の機関設計と利害関係者の役割 参考:第3章前半)
4 企業倫理とCSRの実践 (企業倫理の重要性、CSRの変遷と実現手法 参考:第3章後半)
5 経営理念・目的と戦略の基礎 (経営理念、ビジョン、企業・組織の目的;戦略形成との関連性 参考:第4章前半)
6 戦略の創発性と現代企業の課題 (戦略計画と創発的戦略の違い;グローバル化・デジタル化が企業戦略に与える影響 参考:第4章後半、追加事例)
7 企業戦略の基礎 I (成長ベクトル、多角化の概念;事業の定義とライフ・サイクル分析 参考:第5章前半)
8 企業戦略の基礎 II (ポートフォリオ・プランニングと戦略的ポジショニング;経営資源・組織能力との連携 参考:第5章後半)
9 競争戦略と事業システム (競争戦略の基本概念;競争戦略の類型と事業システムの役割 参考:第6章)
10 ケーススタディ I:戦略形成の実践 (イノベーションを起こした企業の事例の分析・ディスカッション、)
11 ケーススタディ II: 持続的な競争優位の実態 (長寿企業から学ぼう、伝統と革新)
12 多様性と環境経営の視点(I) (ダイバーシティの必要性と実践事例;ジェンダー、障害、多文化共生)
13 多様性と環境経営の視点(II) (環境経営の必要性と実践事例;SDGs、グリーンマーケティング、地域活性化)
14 まとめと総合ディスカッション (各テーマの統合的理解、質疑応答・ディスカッション、消費者行動およびマーケティング研究の最新のトレンドや興味深い研究の紹介:ことばとマーケティング、ノスタルジアマーケティング、リキッド消費、応援消費など)
15 学習到達度確認テスト (全体の復習、筆記試験、フィードバック)
教科書 藤田 誠、『ベーシック+(プラス)/経営学入門』、中央経済社、2015、ISBN:978-4-502-13391-6
参考文献 伊丹敬之・加護野忠男、『ゼミナール経営学入門 第3版』、日本経済新聞社、2003、ISBN:978-4-532-132477
上林雄憲他、『経験から学ぶ経営学入門 第3版』、有斐閣ブックス、2024、ISBN:978-4-641-184725
評価方法・基準
評価対象:学習到達度確認テスト、授業への参加度
評価基準:成績は、学習到達度確認テスト80%、授業への参加度20%の比率で総合評価する。課題や質問等へのフィードバックは、授業内に行う。

・学習到達度確認テスト(到達目標1、2、3に対応)は、授業で学んだ各テーマの理解度及び考察力等を総合的に勘案し評価する。具体的には、最終授業の90分の講義のうち、60分を用いて理解度を確認するための筆記による試験を実施する。
・授業への参加度(到達目標2、3に対応)は、毎回の授業中または授業後における意見、感想、質問などの内容に対して評価する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
[授業外における学習方法]
・授業後、ノート及び参考図書等の参照により、授業テーマの不明点・疑問点を解消し、必ず理解を深めるための復習をする(90分程度)。
・示された次回の授業テーマについて、復習に加えて参考図書等で考えを整理し、授業で発言できるように毎回予習する(90分程度)

[履修にあたっての注意事項]
・経営学総論は、ⅠとⅡの両方を履修して完結する。よって、Ⅰの単位取得後、Ⅱを履修することが望ましい。
・レジュメは配布しないため、スライドに映す資料及び授業内の説明を、自分で用意したノートにしっかりと書くこと。
・授業に関係のない私語や携帯電話やスマートフォンの操作など、他の受講生の迷惑となる行為は禁止する。
・授業開始直後に名前を読み上げて出席を確認する。その場にいなければ欠席扱いとなり、減点する。また、6回以上欠席した者は評価対象外とする。