授業内容 (到達目標を含む) |
【概要・一般目標】製剤の調製や医薬品の品質管理を行う上で必要となる製剤の基礎的な特性について以下の知識を修得する。
製剤の安定性や安定性に影響を与える要因、製剤安定化の方法、粒子・粉体の性質(結晶形、粒子経、粒度分布、集合体としての性質、ぬれ、吸湿性)、薬物の溶解や溶出(溶解度、崩壊性、溶解速度)、分散系(界面の性質、界面活性剤、乳化と乳剤の型)、レオロジー(粘度、ニュートン流体、非ニュートン流体)など。
【到達目標】
・薬物と製剤材料の物性に関する基本的事項を修得する。
・固形材料の溶解現象(溶解度、溶解平衡など)や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。
界面の性質(界面張力、分配平衡、吸着など)や代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。
・流動と変形(レオロジー)について説明できる。
・高分子の構造と高分子溶液の性質(粘度など)について説明できる。
・結晶(安定形および準安定形)や非晶質、無水物や水和物の性質について説明できる。
※ディプロマ・ポリシーとの関連性については、薬学部のカリキュラムマップを参照してください。
Y18-0323 |
授業計画 |
1 |
薬剤学概論 |
2 |
溶液Ⅰ(濃度と束一的性質)
C1-2-6-1, C2-2-2-1, C2-2-1-4 |
3 |
溶液Ⅱ(溶解平衡と分配平衡)
C1-2-6-1, C2-2-2-1, C2-2-1-4 |
4 |
固形材料Ⅰ(溶解度に影響を及ぼす要因、溶解度の改善手法)
E5-1-1-3, E5-1-1-4, E5-1-1-5 |
5 |
固形材料Ⅱ(溶解速度、拡散係数)
E5-1-1-3, E5-1-1-4, E5-1-1-5 |
6 |
問題演習Ⅰ |
7 |
分散系材料Ⅰ(界面の性質)
E5-1-3-1 |
8 |
分散系材料Ⅱ(界面活性剤)
E5-1-3-1 |
9 |
分散系材料Ⅲ(コロイドの性質)
E5-1-3-2, E5-1-3-3, E5-1-3-4 |
10 |
分散系材料Ⅳ(乳剤・懸濁剤)
E5-1-3-2, E5-1-3-3, E5-1-3-4 |
11 |
半固形・液状材料Ⅰ(レオロジー)
E5-1-2-1, E5-1-4-1 |
12 |
半固形・液状材料Ⅱ(生体高分子)
E5-1-2-2, E5-1-4-1 |
13 |
固形材料Ⅲ(粉体の性質)
E5-1-1-1 |
14 |
固形材料Ⅳ(固体原薬の結晶状態)
E5-1-1-2 |
15 |
問題演習Ⅱ |
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教科書 |
深水啓朗 基礎と臨床をつなぐ 物理薬剤学・製剤学 1版(2023年)ISBN 978-4-525-77851-4 |
参考文献 |
北河修治[編] ベーシック薬学教科書シリーズ20 「薬剤学(第2版)」(化学同人)2012年 ISBN978-4-7598-1620-4 高山 幸三ほか 「基礎から学ぶ製剤化のサイエンス第4版(第18改正日本薬局方対応)」(エルゼビア・ジャパン)2021年 ISBN 978-4860346690 坂根稔康、唐澤健、栄田敏之[編] 「製剤学・物理薬剤学」(廣川書店)2017年 ISBN978-4-567-48452-7 |
評価方法・基準 |
評価対象:定期試験、レポート |
評価基準:定期試験、レポート
評価基準:上記の到達目標に基づき実施し、定期試験(90%)およびレポート(10%)により学習到達度を測定する。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
【予習/復習】指定する教科書を事前に読み予習すること。講義で配布する演習問題を利用し復習すること。(各30-90分)なお、演習問題についての解答は講義中またはclassroomにて開示し、理解度に応じて解説等をフィードバックする。
なお、本科目で使用する教科書は3年次後期科目「日本薬局方」「製剤学」の授業科目においても使用する。 |
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