授業内容 (到達目標を含む) |
概要:失語症の症候学について理解することを一般目標とし、失語症の臨床に必要な評価法と治療法についても理解する。まず、多岐にわたる失語症状とその周辺症状を理解し、治療の実際について学ぶ。
到達目標1.失語症の原因疾患、症状を説明できる。
到達目標2.主要症状の発症メカニズムを言語処理過程から推論できる。
到達目標3.失語がもたらす問題と支援の原則について説明できる。
※ディプロマポリシーとの関連については、所属する学科のカリキュラムマップを参照してください。
S10-0313 |
授業計画 |
1 |
言語と脳 |
2 |
失語症の原因疾患 |
3 |
失語症の症状(1)発話の障害 |
4 |
失語症の症状(2)聴覚理解の障害 |
5 |
失語症の症状(3)読み書きの障害 |
6 |
失語症の近縁症状 |
7 |
失語症候群(1)ブローカ失語・ウェルニッケ失語 |
8 |
失語症候群(2)伝導失語・健忘失語・全失語 |
9 |
失語症候群(3)超皮質性失語・交叉性失語・皮質下性失語 |
10 |
失語症候群(4)純粋語聾・発語失行・失読失書・原発性進行性失語 |
11 |
失語症の回復過程 |
12 |
失語症の言語治療(1)言語治療の原則 |
13 |
失語症の言語治療(2)言語治療の理論と技法 |
14 |
失語症の言語治療の実際(急性期・回復期・生活期) |
15 |
後天性小児失語症(活動・参加訓練、社会復帰) |
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教科書 |
藤田郁代編 「標準言語聴覚障害学 失語症学 第3版」医学書院ISBN978-4-260-04307-6 |
参考文献 |
鹿島晴雄・種村純編「よくわかる失語症と高次脳機能障害」4-8159-1661-6 C3047
石合純夫著「高次脳機能障害学」医歯薬出版社978-4-263-21148-9 C3047 |
評価方法・基準 |
評価対象:定期試験 |
評価基準:成績は、定期試験100%として評価する。
到達目標1~3について「定期試験」を重視し、講義中の発言なども考慮して到達度を測定する。
フィードバック方法:
Classroomを利用して評価とコメントを返却する。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
授業計画の実施順序は、履修者の到達度や他科目の進行状況によって前後する。受講者は、適宜指示する予復習項目にしっかりと取り組むこと。専門用語の丸暗記でなく、総合的な理解が必要。教科書を事前に45分読んで予習し、講義後に教科書やノートを45分復習すること。 |