授業内容 (到達目標を含む) |
企業は、製品やサービスを消費者に提供することで利益を得ており、消費者に購入されなければならない。そのため、消費者のニーズを把握し、その情報をもとに製品化に取り組んでいる。マーケティングとは、そのような市場創造活動である。
この科目では、昨今重要性を高めるITを活用したマーケティング手法(いわゆるデジタル・マーケティング)について、実際の企業活動の事例を通して学ぶ。その中で、マーケティングの基本的な知識も活用し、現実問題に対する応用力を養成していく。マーケティング課題をどのように解決すれば良いのかを検討し、かつデジタル・マーケティングについて理解を深めていくことが本講義の目的である。
到達目標1:マーケティングの基本的な理論に基づきつつ、ITを用いたマーケティングについて方法や仕組みを説明することができる。
到達目標2:企業のITを活用したマーケティング活動について、デジタル・マーケティングの理論を用い具体的に述べることができる。
到達目標3:マーケティングに関する報道等に関心を持ち、追加的な情報を収集して調べることができる。
※学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)との関連については、所属する学類のカリキュラムマップを参照してください。
E20-DB02/DM02
L20-DB02/DM02
I20-DB02/DM02 |
授業計画 |
1 |
授業概要の説明、デジタル・マーケティングとは |
2 |
デジタル社会の消費者行動:食べログの事例 |
3 |
デジタル社会のビジネスモデル:メルカリの事例 |
4 |
デジタル・マーケティングの基本概念:無印良品の事例 |
5 |
製品戦略の基本:アップルの事例 |
6 |
製品戦略の拡張:レゴ社の事例 |
7 |
価格戦略の基本:ANAの事例 |
8 |
価格戦略の拡張:エアビーアンドビーの事例 |
9 |
チャネル戦略の基本:ユニクロの事例 |
10 |
チャネル戦略の拡張:ウーバーの事例 |
11 |
プロモーション戦略の基本:ローソン社の事例 |
12 |
プロモーション戦略の拡張:トリップアドバイザーの事例 |
13 |
デジタル社会のリサーチ:Googleの事例 |
14 |
デジタル社会のロジスティクス:ヤマト運輸の事例 |
15 |
授業のまとめ、学習到達度確認テスト |
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教科書 |
西川英彦・澁谷覚(編)、2019年、『1からのデジタル・マーケティング』、碩学舎。ISBN:978-4502289910 |
参考文献 |
沼上幹、『わかりやすいマーケティング戦略』、有斐閣アルマ、2008年、ISBN:978-4-641-12355-7 |
評価方法・基準 |
評価対象:学習到達度確認テスト、授業への参加度 |
評価基準:成績は、学習到達度確認テスト55%、授業への参加度45%の比率で総合評価する。課題や質問等へのフィードバックは、授業内に行う。
・学習到達度確認テスト(到達目標1、2、3に対応)は、授業で学んだ各テーマの理解度及び考察力等を総合的に勘案し評価する。具体的には、最終授業の90分の講義のうち、60分を用いて理解度を確認するための筆記による試験を実施する。
・授業への参加度(到達目標1、2、3に対応)は、毎回の授業後に意見、感想、質問などを提出してもらい、その内容に対して評価する。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
[授業外における学習方法]
・授業後、ノート及び教科書等の参照により、授業テーマの不明点・疑問点を解消し、必ず理解を深めるための復習をする(90分程度)。
・示された次回の授業テーマについて、復習に加えて教科書等で考えを整理し、授業で発言できるように毎回予習する(90分程度)。
[履修にあたっての注意事項]
・受講する学生は、マーケティング論Ⅰの履修していることが望ましいが、履修していなくとも問題ない。
・一部の講義資料は配布する。
・授業中投影する資料の撮影を一部禁止する。そのため、スライドに映す資料及び授業内の説明を、自分で用意したノートにまとめていくこと。
・授業に関係のない私語など、他の受講生の迷惑となる行為は禁止する。
・出欠の確認はGoogle classroomを通じて行う。
・遅刻、欠席の場合はそれぞれ減点する。
・6回以上欠席した者は評価対象外とするため、インターンや教育実習が見込まれる場合は余裕をもって出席しておくこと。 |