授業内容 (到達目標を含む) |
後期の行政学Bでは、テーマは行政と社会との関係へと広がる。政策はどう作られるのか、決定されたあとどうなるのかというプロセスを中心とする。決定後のことは関心をもたれにくいので、政策の実施過程に注意する必要性を繰り返し説く内容となっている(その意味では繰り返しが多いと感じるかもしれない)。
前期にAを履修していない人は、ある程度自習してから臨むように(教科書はA・Bとも同じ本で、Bはその後半にあたる)。また、地方自治論Bを受けてあると話がわかりやすいだろうと思う。
学生が政策の実施過程に関心を向け、そこで必要とされる分析の方法や考え方の基本的知識を得、現実の政策を行政がどのように実施しているかをある程度観察できるようになる、という三点がこの科目の目的である。
DPはカリキュラム・マップを参照のこと。
L20-DL02 I20-DL02 E20-DL02 |
授業計画 |
1 |
行政責任 1 主要な議論 |
2 |
同2 行政統制 |
3 |
同3 市民参加 |
4 |
地方自治 1 歴史 |
5 |
同2 政策類型と政策過程 |
6 |
同3 政策決定 |
7 |
小テストと解説(日程変更の可能性あり) |
8 |
危機管理 1 制度や仕組み |
9 |
同2 行政学からみたその能力向上策 |
10 |
政策実施と行政学 1 実施研究の台頭と意義 |
11 |
同2 その後の実施研究 |
12 |
同3 政策変容 |
13 |
同4 デリバリー・システム |
14 |
政策実施論研究のこれから |
15 |
まとめ |
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教科書 |
真山達志『行政は誰のためにあるのか―行政学の課題をさぐる』日本経済評論社、2023年、ISBN:978-4-8188-2629-8 |
参考文献 |
髙橋克紀『政策実施論の再起動』第2版、デザインエッグ、2021年、ISBN:978-4815012571 |
評価方法・基準 |
評価対象:定期試験、小テスト |
評価基準:期末80:小テスト20
基準:基本的事項を適切に理解できているか、文章の論理構成、発展的考察がどの程度なされているか
フィードバック:小テストについては授業中に、期末試験はweb(CLASROOM)にて。 |
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授業外における 学習方法及び 履修にあたって の注意事項 |
・少し前に決定された政策の実施状況をニュースなどで日ごろからメモし、府省HPで行政評価報告書を閲覧する(90分)。
・上記項目は教科書の内容に概ね沿っているが、難易度を考慮して、学生の理解度を見つつ優先順位づけを変更することがある。
・教科書が必要である。
・行政学Aを履修済みであることが望ましい。昨年から内容が専門的になっている。 |