<< 最終更新日:2025年1月30日 >>
基本情報
時間割コード111951 開講期後期
科目名医療経済学
講義題目
開講学年3年
曜日・時限金4 単位数2
担当教員柳澤振一郎,白井信雄

詳細情報
授業内容
(到達目標を含む)
【概要・一般目標】我が国の医療が抱える問題の一つに、高い質の医療提供への要求や、急激な高齢化を背景とした年々増大する医療費に対して、どのようにしてその適正化を図るかが挙げられる。資源は有限であり、無限には存在しない。広義において医療経済学とは、医療にかかわる様々なことがらを分析・評価し、医療政策にも及ぶ広範な学問領域をさす。その一部として、医薬品の医療に及ぼす影響(結果)と費用を定量的に評価・研究する学問領域があり薬剤経済学(医薬経済学)と呼ばれている。これらの目指すところは、社会全体の資源の効率的配分の実現である。そのためには、制限された資源の中で、医療の質をおとすことなく、社会全体にとって最適な医療技術を選択し、医療の効率化を図ることが重要なポイントとなる。本講では、現在の医療制度を理解するとともに、医薬品を分析対象とする社会経済評価の手法、その考え方を理解することを目標とする。
【到達目標】①現在の医療保険制度、介護保険制度の概要を説明できる。②医薬品を対象とした費用対効果評価の意義、手法を概説できる。③費用対効果評価の結果を解釈することができる。
E20-DMO2
授業計画
1 医療経済学概論
2 社会保障制度と年金制度
3 医療保険制度
4 国民医療費の動向
5 介護保険制度
6 薬価基準制度
7 診療報酬と調剤報酬
8 経済学の基礎知識
9 医薬品の経済評価はなぜ必要なのか
10 薬剤経済評価の方法論 、意思決定分析の基礎
11 経済評価におけるコストとアウトカム
12 決定樹モデル・不確実性の評価(感度分析)
13 マルコフモデル
14 医薬経済評価ガイドラインの動向
15 例題を用いた演習
教科書 恩田光子、砂川雅之、森脇健介、栁澤振一郎.共著「詳説 薬剤経済学-第4版」京都廣川書店,2023. ISBN978-4-910844-14-5
参考文献 鎌江伊三夫、林良造、城山英明.監修「医療技術の経済評価と公共政策」じほう,2013. ISBN978-4-8407-4373-0
評価方法・基準
評価対象:定期試験
評価基準:上記の到達目標について、定期試験(100%)を実施し、到達度を測定する。
授業外における
学習方法及び
履修にあたって
の注意事項
講義の内容については、90分以上かけて復習しておくこと。