姫路獨協大学 薬学部 医療薬学科
生物物理化学研究室
Division of Biophysical Chemistry

ご挨拶

 細胞は細胞膜で覆われ、生きるための反応の多くが膜中で起きています。私たちは、「膜」のなかの分子をそのまま捉え、薬物の膜輸送(ドラッグデリバリー)のメカニズムを明らかにする研究を行っています。核磁気共鳴(NMR)を駆使して、細胞と薬の'分子の姿'を捉えます。生体が多量の水を含むことから、水中の「生きた細胞」と「脂質膜」へのデリバリーを溶液NMRによって原子のレベルで理解し、新たな切り口から創薬への貢献を目指します。主なテーマとして、

  • NMRによる膜への薬物の分配・結合のin-situ定量と膜の中の「運動」の解析
  • In-Cell NMRによる「生きた」細胞への薬物輸送のリアルタイム計測
  • アミノ酸の異性化とペプチド鎖切断反応、ペプチドの凝集過程のリアルタイムNMR計測と速度論解析
に取り組んでいます。 

お知らせ

細胞への薬物輸送のNMRリアルタイム計測に成功! タンパク質が関与しないペプチドの膜透過経路を明らかに
薬学部 岡村教授らの論文が、日本膜学会 論文賞を受賞!
安岐助手・岡村教授、ペプチド結合の切断をリアルタイムで観測し、異常型D-アミノ酸が蓄積する仕組みを明らかに:Scientific Reportsに論文が掲載されました
岡村恵美子教授の研究が「ひょうご科学技術協会 学術研究助成」に採択・贈呈式に出席しました
細胞サイズベシクル中の分子の揺らぎと運動状態をNMRで観測!
岡村恵美子教授が「第11回油化学会オレオサイエンス賞」受賞式に出席しました
岡村恵美子教授らの論文が「第11回油化学会オレオサイエンス賞」を受賞!
吉井範行准教授が2010年度「日本膜学会膜学研究奨励賞」受賞!
岡村 恵美子 教授の研究が、文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究「揺らぎが機能を決める生命分子の科学」の公募研究に採択されました
岡村恵美子教授が「第2回資生堂女性研究者サイエンスグラント」授賞式に出席しました
吉井准教授・岡村教授、
薬剤分子の「膜への結合」と「解離」の速度論を発表。Chemical Physics Letters誌に論文掲載
岡村恵美子教授が「第2回資生堂女性研究者サイエンスグラント」を受賞しました!
薬学部・吉井範行准教授「国際水・蒸気性質協会ヘルムホルツ賞」受賞講演会、ならびに薬学部主催・公開講演会「生命の起源と水」が開催されました
岡村教授・吉井准教授
「モデル細胞膜への薬剤の結合と運動状態のin situ NMR 計測」成功!
The Journal of Chemical Physicsに論文を発表
教科書「薬学生のための生物物理化学入門」(廣川書店)刊行!
岡村教授が分担で執筆しています
岡村教授がアメリカ合衆国ピッツバーグを訪問し、University of Pittsburghにて招待講演を行いました(2008年6月19日)
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