学部・大学院


こども保健学科 教員コラム

アイデンティティ

井上 光一 (臨床心理学・学生相談)


 自分は何をしたいのか? 何ができるのか? 青年期には、多くの人が「自分」について思い悩むものです。けれども、その答えは、人によってそれぞれ違うでしょうし、自分で納得できる答えでなければ、あまり意味がないでしょう。
 「自分はいったい何者なのか?」その問いに対する答えを、「アイデンティティ」といいます。アイデンティティを確立することは、青年期における最も大切な心理的課題と考えられています。

 こども保健学科には、いろんな興味をもった学生たちが集まってきます。「こどもが好き」、「音楽が好き」、「作ることが好き」、「医療に関心がある」、「心理学を学びたい」・・・。入学時の興味・関心はさまざまです。
 将来を明確に定めている人たちもいれば、「自分についてじっくり考えたい」と入学してくる人たちもいます。

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 大学の4年間は、アイデンティティを模索するのには一番良いときだと思います。他の誰でもない、世の中にたった一人しかいないこの自分は、いったい何をしたいのか? 何ができるのか? 何を正しいと感じ、どんな生き方を幸せと感じるのか? 自分はどんなオンリーワンなのか? 自分自身に向き合ってじっくりと考えてほしいと思います。



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