学部・大学院

理学療法学科

学生&教員の対談

実際の患者様に接し治療する「臨床実習」で責任感の大切さを知り、自信を養う。

images患者様はもちろん、先輩や後輩など周りの人から好かれる理学療法士になりたいです。理学療法学科 3年次
(2015年3月卒業)
山内 紗耶 さん
(香川県立善通寺第一高等学校出身)
2013年度取材

images大変だった実習を終えたら、いつの間にか将来のビジョンが浮かぶようになっていました。理学療法学科 3年次
(2015年3月卒業)
吉田 悠悟 さん
(岡山県立岡山一宮高等学校出身)
2013年度取材

images国家試験を突破した後も、知識とスキルをアップデートするため「生涯学習」を続けましょう。理学療法学科
金﨑 雅史 講師


山内
先生の「呼吸・循環障害理学療法学実習」を受けていたのは3年次の前期でしたね。
金﨑
実技がメインの授業だったけど内容は覚えてる?(笑)
吉田
内臓の病気や手術が原因で弱った心臓や肺の筋力を回復させ、呼吸を楽にしたり、スムーズな飲み込みや吐き出しを可能にするリハビリでしたよね。
山内
理学療法士が行うリハビリというと、脳卒中後や骨折後などの運動機能の回復というイメージでしたが、内臓疾患の後でも必要なことがあると知り驚きでした。
吉田
あの授業では、先生に「触診や呼吸介助法といったテクニック」をして出来をチェックしてもらってましたよね。
金﨑
自分にしてもらうのが一番よくわかるからね。上手に見えた学生でも、実際にしてもらったら痛かったりね(笑)。
吉田
そういえば最初に授業で呼吸介助法をした時は疲れたよね。
山内
数時間の授業でバテてたね(笑)。
金﨑
一人ひとりに見本を示していた私もクタクタだったけど、病院では1日で10人以上に行う時もあるからね。
山内
やっぱりこの仕事は体力がある男性向きの仕事なんでしょうか?
金﨑
そんなことはないよ。欧米では主に女性がめざす職業の一つとなっているくらいだから。近い将来、日本は高齢者が圧倒的に多くなるから理学療法士の需要は今以上に増えるはず。この仕事に魅力を感じたら、男女の区別なくめざしてほしいな。
吉田
僕らは4年次の臨床実習で初めて「治療」を行います。それまでに身につけておいた方がいいことはありますか?
金﨑
実習先では毎日「応用力」が求められるけど、そこで必要なのは実は「基礎力」なんだ。理学療法の基礎がきちんと理解できていないと、個別の事例に対応することは難しいからね。
山内
先輩から健康管理も大切だと伺いました。
金﨑
環境が大きく変わる中で実際の患者様と毎日接するわけだから、心身共に健康な状態で臨まないとね。
山内
経験すればスキルはもちろん精神的にも肉体的にもタフになると聞いているので頑張ります!
金﨑
2人は将来、どんな施設で働きたいのかな?
吉田
僕は「急性期」の患者様をサポートできる施設が希望です。緊急、重症な状態の患者様に毎日対応するのは難しい点もあると思いますが、回復度合いが一番大きい時期でもあるのでやりがいを感じます。
山内
私は整形外科を希望していますが、どの施設であっても患者様と信頼関係を築き、日常会話はもちろん相談や質問にもしっかり応えられる「キャッチボール」ができる理学療法士になりたいです。
金﨑
2人とも自分の将来を具体的にイメージできるようになったね。半年前はまだぼんやりとしか描けてなかったのに。
山内
3年次でも臨床実習を経験したからだと思います。
吉田
本物の現場で初めて実際の患者様と接し、「責任感」が養われたのだと思います。
金﨑
理学療法士は、リハビリを通して患者様の「身体」と「生活」を預かる仕事。その責任感を失わず頑張ってください。

※2013年度取材

実習対策や国家試験対策といった実践的なサポートが、自信と安心を与えてくれます。

images実習を通して「自分の苦労や努力は患者様のためになる」と実感。「自分のために学ぶ」という意識が変わり、成長できました。理学療法学科 3年次
(2014年3月卒業)
中園 拓歩 さん
(大分県立竹田高等学校出身)

images現場では患者様との「会話」も大切。コミュニケーション力を鍛える授業のおかげで、高齢者との会話も弾むようになりました。理学療法学科 3年次
(2014年3月卒業)
金山 聖子 さん
(兵庫県立姫路飾西高等学校出身)

imagesリハビリには内科も外科もなく、すべての科から患者様が来られます。幅広い基礎知識と応用力をしっかり学びましょう。理学療法学科
山中 悠紀 准教授


山中
2人とも私の「身体運動学」の授業を受けていたのは2年次生のときだったよね。
中園
はい。覚えることが多くて大変でした(笑)。
金山
でも、イラストを多用して「筋肉と関節の関係」を教えてくださったので、わかりやすかったです。
山中
「筋肉や関節がどう関わり合って身体が動いているのか」という、理学療法において最も基本的な知識を学ぶ授業だから、言葉だけでなく、極力「視覚的」にも伝えるようにしているんだ。
中園
基礎知識がしっかり身についていないと、実習先の現場で臨機応変に対応できないですからね。
山中
とういことは、実習では苦労した?
中園・金山
はい、とっても(笑)。
中園
最初は会話するだけでも緊張してしまって。必死で大学の授業を思い出したり、ノートや教科書を何度も読み返したりしていました。
金山
私も。しゃべることが難しい患者様が多かったので、言葉を聴き取るだけで精一杯でした。
山中
最初はそれでいいんだよ。大学は基礎を学ぶ場であり、実習現場はその基礎知識を活かしつつ、教科書では学べない応用力を身につけ成長する場だから。
中園
大学の「実習対策授業」でレポート作成の基礎を学んだおかげで、実習中に患者様の治療経過の報告書をうまくまとめることができ、自信がつきました。
金山
私は先生方が授業で話してくださった「患者様とはなるべく目を合わせて話す」とか「頭はまたがない」といった知識が、現場でも役に立ちましたね。
中園
先生方が授業中はもちろん、何気ない会話の中でも実際に現場で役立つ知識を積極的に教えてくださっているのがよくわかります。
山中
本学科には「国家試験班」というシステムもあるよね。
中園
国家試験に向けて学科内でグループをつくって、協力して自主勉強をするシステムですよね。僕たちも、もうすぐ班をつくる時期です。
金山
分担して調べ物をしたり、実習前にはお互いの身体を使って治療や評価の練習をしたりするって、先輩たちから聞いています。
山中
先輩たちとも、しっかり情報交換しているようだね。
金山
はい。実習やテストの情報などについてよく話しています。
中園
人数があまり多くないせいか、同級生はもちろん先輩や後輩とも仲がいいんですよ。おまけに先生との距離もすごく近くて、高校時代にイメージしていた「大学」とは、いい意味で全然、違います。
山中
将来、2 人はどういう理学療法士になりたいのかな?
中園
地元の高齢者を支援したいです。お年寄りが多い地域なので、訪問介護などを通してお年寄りに元気になってもらうことで、街も元気にしたいです!
金山
私は老人保健施設などの、患者様とじっくり関われる職場が希望です。でも、救急病院などの現場にも興味があって……実は今、迷ってるんです。
山中
どんな施設でどんな患者様と関わるとしても、医療現場は変化の速度がとても速いから、「一生勉強」だよ。
中園
どの先生もそうおっしゃいます。
金山
まだ覚えること、学ぶことはたくさんあるので頑張ります!

※2012年度取材

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