細胞は細胞膜で覆われ、生きるための反応の多くが膜中で起きています。私たちは、「膜」のなかの分子をそのまま捉え、薬物の膜輸送(ドラッグデリバリー)のメカニズムを明らかにする研究を行っています。核磁気共鳴(NMR)を駆使して、細胞と薬の'分子の姿'を捉えます。生体が多量の水を含むことから、水中の「生きた細胞」と「脂質膜」へのデリバリーを溶液NMRによって原子のレベルで理解し、新たな切り口から創薬への貢献を目指します。主なテーマとして、
に取り組んでいます。
岡村教授が、公益社団法人 日本油化学会 女性科学者奨励賞を受賞! | |
2022年度がスタートし、新たに5年生3名が研究室に配属しました | |
岡村教授がPACIFICHEM2021 (International Congress of Pacific Basin Societies)で招待講演を行いました 演題は"Real-time peptide reactions by solution NMR: Preaggregation in amyloid-β fragment and cell entry of membrane-permeable peptide"、 アミロイドβの初期凝集と機能性ペプチドの細胞膜透過のNMR研究について、最新の成果を紹介しました | |
岡村教授が執筆した解説記事「臨床で役立つ麻酔作用機序:物理化学の目で見た麻酔薬のふるまい」がLiSA (Life Support and Anesthesia) 28巻6号に掲載されました | |
2021年度がスタートし、新たに5年生4名が研究室に配属しました | |
「リアルタイム1H NMRによるアミロイドβフラグメントとその変異体の初期凝集メカニズム」に関する論文がPure and Applied Chemistry誌に掲載されました "Real-time in-situ 1H NMR of reactions in peptide solution: preaggregation of amyloid-β fragments prior to fibril formation" E. Okamura, K. Aki, Pure and Applied Chemistry 2020; 10.1515/pac-2019-1201 |
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安岐特任助教、岡村教授、異常型アスパラギン酸の蓄積につながる側鎖の立体配座を明らかに:Biochim. Biophys. Acta誌に論文が掲載されました "Side-chain conformers to allow conversion from normal to isoaspartate in age-related proteins and peptides" K. Aki, E. Okamura, BBA-Proteins and Proteomics, 1868, 140483 (2020). |
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2020年度がスタートし、新たに5年生6名が研究室に配属しました | |
「リアルタイムNMRによるアミロイドβ中のアスパラギン酸異性化の速度論」に関する論文がJ. Soln. Chem.誌にacceptされました K. Aki, E. Okamura, "Isomerization of aspartyl residue in amyloid beta fragments: The kinetics by real-time 1H NMR under neutral and basic conditions", J. Soln. Chem.,49, 1293-1303 (2020); https://doi.org/10.1007/s10953-020-01018-7 |
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安岐助手が特任助教に昇任しました | |
岡村教授が国際学会「OKINAWA COLLOIDS 2019」で招待講演を行いました | |
岡村教授、安岐助手がThe 4th International Conference of D-Amino Acid Research (IDAR2019)で講演を行いました | |
岡村教授が「第36回溶液化学国際会議(中国・西寧市)」で招待講演、安岐助手が同会議でポスター賞(Excellent)を受賞! | |
岡村教授が執筆した総説論文「Solution NMR to Quantify Mobility in Membranes: Diffusion, Protrusion, and Drug Transport Processes」が日本薬学会Chem. Pharm. Bull.誌のCurrent Topicsに掲載されました DOI:10.1248/cpb.c18-00946 | |
2019年度がスタートし、新たに5年生5名が研究室に配属しました | |
第68回 日本薬学会近畿支部大会において、6年生4名が「アミロイドβ内のアミノ酸の異性化・凝集過程のNMR研究」に関するポスター発表を行いました。 | |
岡村教授が、「食品ハイドロコロイド研究会」主催の「食品ハイドロコロイドセミナー2018(宇治)」において、「リン脂質2重層リポソーム」に関する招待講演を行いました。 | |
新たに5年生6名を迎え、2018年度がスタートしました | |
岡村教授が、科研費・新学術領域研究「生命分子システムにおける動的秩序形成と高次機能発現」プロジェクト主催の「第2回秩序化分子ワークショップ(奈良)」において、招待講演を行いました | |
溶液化学研究会主催「第40回溶液化学シンポジウム」を「イーグレひめじ」で開催しました。4日間の日程で、岡村教授が実行委員長を、原野准教授・安岐助手が実行委員として参加しました | |
岡村教授が、日本薬剤学会主催 物性FGセミナー2017 「化学構造解析だけじゃもったいない!医薬品開発へのNMR の応用(東京)」において、「溶液NMRによるリポソーム膜の構造と薬物保持状態の解析」に関する招待講演を行いました | |
細胞への薬物輸送のNMRリアルタイム計測に成功! タンパク質が関与しないペプチドの膜透過経路を明らかに | |
薬学部 岡村教授らの論文が、日本膜学会 論文賞を受賞! | |
安岐助手・岡村教授、ペプチド結合の切断をリアルタイムで観測し、異常型D-アミノ酸が蓄積する仕組みを明らかに:Scientific Reportsに論文が掲載されました | |
岡村恵美子教授の研究が「ひょうご科学技術協会 学術研究助成」に採択・贈呈式に出席しました | |
細胞サイズベシクル中の分子の揺らぎと運動状態をNMRで観測! | |
岡村恵美子教授が「第11回油化学会オレオサイエンス賞」受賞式に出席しました | |
岡村恵美子教授らの論文が「第11回油化学会オレオサイエンス賞」を受賞! | |
吉井範行准教授が2010年度「日本膜学会膜学研究奨励賞」受賞! | |
岡村 恵美子 教授の研究が、文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究「揺らぎが機能を決める生命分子の科学」の公募研究に採択されました | |
岡村恵美子教授が「第2回資生堂女性研究者サイエンスグラント」授賞式に出席しました | |
吉井准教授・岡村教授、 薬剤分子の「膜への結合」と「解離」の速度論を発表。Chemical Physics Letters誌に論文掲載 |
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岡村恵美子教授が「第2回資生堂女性研究者サイエンスグラント」を受賞しました! | |
薬学部・吉井範行准教授「国際水・蒸気性質協会ヘルムホルツ賞」受賞講演会、ならびに薬学部主催・公開講演会「生命の起源と水」が開催されました | |
岡村教授・吉井准教授 「モデル細胞膜への薬剤の結合と運動状態のin situ NMR 計測」成功! The Journal of Chemical Physicsに論文を発表 |
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教科書「薬学生のための生物物理化学入門」(廣川書店)刊行! 岡村教授が分担で執筆しています |
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岡村教授がアメリカ合衆国ピッツバーグを訪問し、University of Pittsburghにて招待講演を行いました(2008年6月19日) |