お知らせ
2026.01.13

研究プロジェクト概要
本研究は、皮革製造工程における洗浄時の水使用量および界面活性剤の削減を目的とし、マイクロナノバブル技術の有効性を検証するものです。
皮革産業では、1枚の革を製造するために大量の水が必要とされており、環境負荷の低減が大きな課題となっています。本プロジェクトでは、微細な泡であるマイクロナノバブルの高い浸透性・分散性に着目し、従来の洗浄工程と比較しながら、より少ない水と薬剤で高い洗浄効果を得る技術の確立を目指します。
産学官が連携し、皮革工業技術支援センターによる製革工程の実証実験、大学による物性・分析評価、企業による装置開発・工程検討を行い、実用化に向けたデータを蓄積します。
本学 薬学部の栁澤吉則教授も本研究に参画し、界面現象や洗浄メカニズムの観点から、マイクロナノバブルの作用評価および科学的検証を担っています。
本研究により、
・洗浄用水の削減
・界面活性剤使用量の低減
・排水量の削減
・皮革品質の維持・向上
といった効果が期待され、環境に配慮した新しい皮革製造モデルの構築を目指します。
また、本技術は皮革産業にとどまらず、精密機械や医療、半導体分野など、洗浄工程を必要とするさまざまな産業への応用も期待されています。
ファインバブル産業の市場動向(要約)
ファインバブル技術は、洗浄や環境分野を中心に急速に普及が進んでいます。
日本国内の市場規模は、2022年度に約3,300億円、2032年度には約1兆円規模へ拡大すると予測されています。
特に、洗浄・清掃分野では節水や薬剤使用量削減といった効果が評価され、今後最も高い成長が期待されています。
SDGsやカーボンニュートラルへの対応を背景に、研究用途から実用・事業用途への移行が加速しています。
※出典:一般社団法人ファインバブル産業会(2024年4月)