学部・大学院

作業療法学科

学生からのメッセージ

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作業療法学科 1年次
加古 詩織 さん
(兵庫県立西脇高等学校出身)
※2013年度取材

授業で地元のボランティアに参加
姫路で人の輪が広がりました。

本学では地域と連携した授業がさまざまあります。私は所属する作業療法学科から、障がい者を支援する地元のボランティアに参加しました。最初は単に授業としての参加でしたが、次第に楽しさや喜びを感じるように。授業が終った今でも自主的に参加しています。そこで知り合った方々と姫路駅など街で出会うことも日常茶飯事になり、もうすっかり姫路が第2の故郷です!


学生&教員の対談

1年次から「現場」を学ぶカリキュラムで知識も意識もしっかり高めていける。

images学べば学ぶほど、「リハビリは痛くて辛いもの」というイメージがなくなっていきます。作業療法学科 3年次
山谷 祐奈 さん
(和歌山県立新宮高等学校出身)
2013年度取材

images僕のサポートで誰かが喜んでくれている姿が、何にも代えがたい喜びになるんです。作業療法学科 4年次
佐々木 瞭 さん
(岡山県立倉敷古城池高等学校出身)
2013年度取材

images相手の立場で考えるための第一歩は、相手は自分と違う「他者」であると自覚することです。作業療法学科
梅本 静香 助教


梅本
2人はどうして作業療法士をめざすようになったの?
山谷
幼なじみが肘のリハビリをしていたことから「人の運動機能を回復させる職業」があることを知りました。その後、病院で作業療法士のリハビリ室を見学した時、おもちゃや器具を使ってこどもと遊んだり、手作業を通したリハビリが行われていてすごく楽しそうだったんです。幼なじみの苦しむ姿を見ていたので、そういった「苦しくないリハビリ」を広めていきたいと考え、決心しました。
佐々木
僕は自分が高校時代にバスケで指を痛めてリハビリを経験したことがきっかけです。その後、職場見学の際に作業療法士さんの話を伺った時、この道に進もうと決めました。
梅本
どんな所に魅力を感じたの?
佐々木
作業療法士は身体に障がいがある方に加え、精神に障がいのある方や発達障がいのあるこどもなど幅広くサポートしていると知り、可能性の広さを感じたんです。中学生の頃からボランティアをしていたため、幅広く人に携わることが好きだったんです。ただこれまで2年間学んできて、対象となる患者様も治療法も想像以上に多様だなと(笑)。もちろんそれは自分で考える範囲が広いということでもあるので、やりがいにつながりますけどね。
山谷
確かに学ぶほどに奥深さが見えてきますよね。「見学実習」や「体験実習」で現場に立った時も、毎日が驚きの連続でした。
梅本
そう。だから本学科では1年次から現場での学びを重視したカリキュラムを組んでいるのよ。
佐々木
あと、大学からボランティア活動に参加できるのもうれしいです。僕は「CPサッカー」という脳性麻痺の方々のサッカーをお手伝いしていますが、そこでの経験や出会いは教科書では得られないことばかりです。
梅本
山谷さんも本学の「プレイルーム」で月に1回、発達障がいのこどもと遊ぶボランティアをしているよね。
山谷
将来は発達障がいのこどもがいる施設で働きたいので、楽しく単位が取れて、実践的に学べるボランティアの現場は本当にためになります。
梅本
じゃあ2人とも、3年次の「臨床評価実習」に向けての準備は万端だね。
佐々木
いえいえ(笑)。やっぱり臨床実習は不安なのでアドバイスをください。
山谷
私にもお願いします(笑)。
梅本
これまでの見学実習や体験実習と違い、3・4年次の臨床評価実習では患者様と密に接することになるよね。そこで大切なのが「コミュニケーション力」。丁寧な対話を通して患者様の状態や心理を理解することを心掛ければ、自然と自分がするべきこと、自分に足りないことが見えてくるはずだから。
山谷
先生がよく「臨床実習は自分と向き合う機会」とおっしゃっていたのはそういうことだったんですね。
梅本
自分と向き合うと時には落ち込むこともあると思うけど、その経験は必ず糧になるから。
山谷
はい!現場で目一杯、学んできます!
佐々木
もし心が折れそうになったら先生に相談に行きます(笑)。
梅本
いつでもおいで!

※2013年度取材

3年次の実習は自分に足りない知識を知る絶好の機会にもなりました。

images実習を通じて知ったのは、患者様一人ひとりの症状と人柄から疾患を捉える大切さ。「なりたい自分」も見えてきました。作業療法学科 3年次
(2014年3月卒業)
山田 怜奈 さん
(鳥取県立米子東高等学校出身)
2012年度取材

images患者様から質問された際、即答できない自分をもどかしく感じました。次の実習までに、弱点を克服しておきたいです。作業療法学科 3年次
(2014年3月卒業)
清水 隆大 さん
(兵庫県立香寺高等学校出身)
2012年度取材

images作業療法は、患者様の生活に密着したやりがいのある仕事。研究活動や社会貢献に寄与する専門家も求められています。作業療法学科
石浦 佑一 講師


石浦
そろそろ入学から3 年経つけど、本学科についてどう思う?
山田
幅広い分野の先生から学べる点が魅力だと思っています。特に発達障がいに関して、専門の先生が多いですね。あとは1 年次から実習があること、地域貢献につながるボランティアを体験できる授業があるところが良いかなと。
清水
いつでも気軽に先生と話ができる、ほどよい距離感とアットホームな雰囲気が僕に合っている気がします。
石浦
確かに、うちは学生と教員の間の壁がすごく低いね。作業療法学科研究室に出入りしている学生も多いし、勉強がしやすい環境だと思う。3 年次に体験した「臨床評価実習」についても聞きたいんだけど、清水くん、どうだった?
清水
僕は整形外科で脳血管障がいの患者様を担当しました。麻痺を想定して学生同士で練習はしていたのですが、イメージしていた腕の動きとは違って、本当に腕が動かないんだと実感しました。ふだんは無口で笑顔を見せない患者様でしたが、木工作業の時にすごくうれしそうにされていて、患者様の疾患や性格に応じたリハビリを考える作業療法士の判断力を目の当たりにしました。
山田
私が行った実習先は総合病院の回復期病棟だったのですが、やはり脳血管障がいで左片麻痺している患者様でした。作業療法士は患者様の意欲や性格にまでトータルに関わっていく仕事だと、改めて実感しました。私が頼りなかったので、逆に患者様から「頑張って」と励まされてしまって、うれしくもあり、情けなくもあり…。
石浦
そんな2 人が、実習を通じて学んだことは?
清水
作業療法士の仕事を間近に見て、多くの知識が必要だとわかりました。仕事が理解できたからこそ、自分の勉強不足が明らかになった感じです。
石浦
大丈夫、みんなへこんで帰ってくるから。「解剖学などの基礎医学をもう少しやっとけばよかった」という学生も多いね。清水くんも「勉強しないといけない」と焦ったでしょう。それが大きな収穫だと思う。
山田
私は、コミュニケーションのとり方をもっと勉強しないといけないなって。言葉が通じる場合もありますが、通じない患者様もいるのでノンバーバル(言葉に頼らない)コミュニケーションが大事だと思いました。実習を終えてからは、ふだんから意識して身振り手振りを使って伝えたり、大きな声で表情豊かに話したりするように心掛けています。練習相手は主に友達ですが、実家に戻った時は祖母がよい練習相手になってくれています。
石浦
2 人とも実習をきっかけに、自分たちに足りない部分に気づいたようだね。4 年次の「臨床総合実習」は、3 年次の経験を活かしてステップアップする応用の場だから、それぞれの課題を持って臨んでほしいな。私は作業療法士になって10 年以上経つけれど、学生時代に見つけた課題はまだ解決していない。一生かけて解決するものだと思っているけどね。
清水
僕の課題は簡単ではありますけど、現場の先生に質問すること。基本的なことがわかっていないと疑問が浮かばないので、しっかり勉強して臨みたいです。
山田
先生、作業療法士として心掛けなければいけないことは何ですか?
石浦
作業療法士は患者様の日常生活に一番近い医療スタッフだから、それだけ患者様の気持ちを大事にしなければならない。患者様のご家族を含めて、良い影響を与えることができるのも、作業療法士の醍醐味かな。
山田
患者様から喜んでもらえる作業療法士は、私の理想です。
清水
まずは4 年次の実習を、実のあるものにしたいです。

※2012年度取材

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