【春】 教養講座
- 講座内容
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80年程前に、皮肉を込めてケインズは、「我々は百年前の経済学者に支配されている」と言いました。 彼が100年前の誰のことを言っているのかは別として、「経済学の祖」と目されているアダム・スミス(Adam Smith)もその中に、多分入っていたことでしょう。実際には、スミスとその19世紀初めの「後継者達」では、まずそのスケールと視野の拡がりが随分違います。 何より、この大部な本の殆どは人間観察の書物だからです。
本来ならば、第1編(理論編)から順番に読んでいくべきなのでしょう。しかし、この講読ではまず政策論から読み始め、次にアダム・スミスが批判した重商主義的政策の歴史批判、 その後、始めに戻って、多くの人々に馴染がある(それだけに一面的に「利用」されたり、誤解されたりしている) 経済的自由主義の議論に進むことにしましょう。
テキストとして、少々高価ですけれども、日本経済新聞出版社から出されている新訳(山岡洋一訳)を用います。 スミス学者の原文に「忠実」な訳より読み易く良い訳だと考えるからです。各回でどこを読むかは、初回に皆さんの意見を受けた上で順次、決めます。
最初にこの本についての簡単な説明を試みます。その上で、第四編の政策論から入っていきます。 以降は、予め読んで戴いた部分の解説をしていきたいと考えています。
- 定員
- 20人 (最少開講人数 5人)
- 開催場所
駅前サテライト
駅前サテライトの案内ページへ
- 時間・曜日
- 木曜日 15:00~16:30
- 開催日時
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(全12回)
5月18日 5月25日 6月1日 6月8日 6月15日 6月22日 6月29日 7月6日 7月13日 7月20日 7月27日 8月3日 - 講師
- 中久保 邦夫 (人間社会学群 特別教授)
- 受講料
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6,000円 テキスト代込 - テキスト
- 『国富論〈下〉―国の豊かさの本質と原因についての研究』
アダム・スミス 著, 山岡洋一 訳 日本経済新聞出版社 - 申込期間
- 2017年4月28日(金)
- 申込方法
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