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はりま歴史講座「姫路が生んだ戦国武将 黒田官兵衛」(第1講)を開講しました。[地域連携課・播磨総合研究所・播磨会]

2013/04/26

歴史家・作家の加来耕三先生の基調講演

 来年度のNHK大河ドラマが、黒田官兵衛を主人公にした「軍師 官兵衛」に決まり、姫路市近辺では、来年の放映に向け、官兵衛に熱い視線が向けられています。
 姫路獨協大学と姫路獨協大学播磨会では、今回の放映決定を受け、獨協学園130周年記念事業の一環として、姫路市と獨協学園の共同企画「はりま歴史講座 姫路が生んだ戦国武将 黒田官兵衛」を開講することとし、その第1講が、4月20日(土)、創立20周年記念ホールで開催されました。
 この講座は、募集開始段階から多数の応募をいただき、ホール定員の250名をすぐに超え、別室でのプロジェクター放映の受講者も含め、320名弱の方々が参加されました。
 この日は、講座の記念すべき第1講目と言うことで、テレビなどでも大活躍の歴史家・作家の加来耕三先生に「黒田官兵衛 天下盗りの野望」と題して基調講演をしていただきました。講演に先立ち、道谷卓・法学部長の司会進行で、寺前實・姫路市副市長、本多義昭・本学学長、松下秀明・播磨会会長が、それぞれの立場から、今回の講座に関する挨拶をされました。また、会場には、官兵衛イメージキャラクターの「かんべえくん」も登場し、講座に華を添えてくれました。

道谷卓・法学部長

寺前實・姫路市副市長

本多義昭・本学学長

松下秀明・播磨会会長

官兵衛イメージキャラクター「かんべえくん」

 こうしたセレモニーのあと、講師紹介に続き、会場の熱いまなざしの中、加来先生のお話が始まりました。テレビや講演を通じて多くのファンがいる歴史家だけあって、その語りは、とても参加者を引きつけるものがありました。
 官兵衛の本題に入る前、日本人が好む歴史上の人物ベスト3(1位:織田信長、2位:坂本龍馬、3位:諸葛孔明)を会場に問いかけながら引き出し、その3名に共通する歴史上英雄となる条件は何かを説明されました。その条件とは、ある一定の期間アリバイがなく、そのアリバイのない期間を境に質的な転換を遂げ、大いなる飛躍をするということです。さて、黒田官兵衛はどうでしょうか、という問題提起を先生はされ、大河ドラマを通して考えてみてほしいと言われました。
 そして、先生は、来年の大河ドラマを見る際、次の4点に着目して、官兵衛を見てほしいと言われました。一つ目は、「目薬」。祖父重隆が広峰神社の協力で家伝の目薬を販売してもらうことで財をなしたといわれるもので、先生は、この目薬で蓄えた財力で、官兵衛が20代から30代の頃、情報収集を行ったことを指摘し、このことがドラマでどう描かれるか(あるいは、描かれないままに終わるか)を注目してほしいということです。二つ目は、「天下人の選択」。織田に付くか、毛利に付くか、結局は織田信長を選択するが、その選択の過程をドラマはどう描くか、じっくり見てほしいとのことです。三つ目は、「伊丹・有岡城での幽閉」。織田信長に反旗を翻した有岡城主・荒木村重を説得に行った官兵衛が、逆に1年近く捕らえられ幽閉される場面をどう表現するか、この時が、先生の言われるアリバイのない時期(=英雄の条件)にあたるので、そこをドラマはどう描くか、とても重要だと言われました。四つ目は、「本能寺の変直後の中国大返し」。豊臣秀吉への進言シーンなど、この場面をどう描くかも興味深いとのことです。
 以上のような4点に着目して、是非、来年の大河ドラマを見てほしいとまとめられました。そして、最後に、先生は、歴史を学ぶ際は、(1)歴史を疑う、(2)飛躍させず地に足を付けて考える、(3)数字を根拠とする、ということを述べられ、講演を締めくくられました。
 講演が終了してみると、あっという間の90分で、もっと先生のお話を聞きたいと思った参加者も多かったのではないかと思います。また、講演終了後、先生の著書のサイン会も行われました。
 次回は、5月18日(土)に第2講を開催します。

(文責:法学部長・道谷 卓)

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