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総合教養講座「地域政策と地域貢献」(第14回)開催(報告) [教務課・地域連携課]

2015/02/18

1月8日(木)、特定非営利活動法人「フェミニストカウンセリング神戸」理事長の福島由美子氏を講師にお迎えし、「『女性のための相談』にかかわるなかで~デートDVについて考える」というテーマについてお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。

フェミニストカウンセリング神戸は、女性が生き生きと暮らし、働くために、女性をエンパワーメントする拠点を!という思いで、1998年、女性による女性のためのカウンセリングルームを設けたことからスタートした。2003年には、女性のための電話相談を開設し、年間約100件の相談を受けている。2006年にはNPO法人格を取得。個人カウンセリングや「女性への暴力を許さない」連続講座や公開講座を随時実施している。

女性からの相談は、夫婦、家族、子育て、職場、地域、男女関係、友人等、ほとんどが対人関係であり、それに対応するためには、ジェンダー(社会的、文化的に作られた性別)の視点が必要である。女性には、女らしさに由来する特有の悩みがある。優しい、献身的、控えめ、素直、かわいいといった女らしさは、自分がないという病を持ち、個としてのアイデンティティ(肯定的な自己認識)の確立が阻まれる。そのため、女性はこれまで身につけてきたパターンを見直し、自己確立に向けてのエンパワーメントが必要である。

デートDVとは、結婚していない若い恋人間で起きるDVのことをいう。女子高生・女子大生のうち、5人に1人がデートDVの被害にあっているので、とても身近な問題である。DVには、身体的暴力、性暴力、経済的暴力、精神的暴力といった種類がある。怒りやストレスがたまっても、暴力を振るわない人はたくさんいるので、「暴力をふるっていい」と思っていることが暴力の原因である。DVの被害者は、愛情と暴力のはざまで精神的に混乱し、離れられない状態に陥る。愛されているから束縛されているのだ、と考えるのは間違っている。嫉妬は自然な反応であるが、相手に対する尊重がなければならない。たとえば、このような尊重のない会話(デート編)がある。

「お前今日ユリたちと帰るの?」
 「うん買い物に行くんだ。」
「マジで!待ってたんだから一緒に帰るよな。」
 「え~でも約束しちゃった。」
「『一緒にいたい』とか普通思わない?」
 「そうだけど・・・」
「まさか友達の方が大切なんて言わないよな?」
 「そうじゃないけど・・・」
「普通好きなら、デートを優先させるのが常識だろ!」

自分の気持ちを相手に伝えるには、相手を批判する「Y」メッセージではなく、「今日は一緒に帰りたかったから、残念だなあ」と、自分を主語にした「I」メッセージが必要である。

文責:講義担当責任者 大塚健洋

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