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【報告】総合教養講座「地域政策と地域貢献」(第4回)開催 [教務課]


 「総合教養講座(地域政策と地域貢献)」において、10月12日、石見利勝市長に講師をお願いし、「幸せ・感動・夢ある姫路」をテーマに講義していただきました。

 市政の取組を紹介するビデオを上映したあと、市長はあるエピソードから語り始められました。昔は、姫路がどこにあるのかわかってもらえなかったり、ヒメジの「ヒ」にアクセントをおいて発音されたり(普通はフラット)と「侮やしい思いをしていた」そうです。そこで市長に就任すると、NHK大河ドラマの誘致に力を入れて20年に実現するなどして、姫路を全国に発信していきました。



 続いて主題である「まちづくり」への考え方が語られました。もともと都市計画に詳しい石見市長は「マズロー先生の欲求五段階説」をまちづくりの基本に据えてこられました。人間は生理的欲求から始まりを、次いで安全、帰属、承認、自己実現へと発展する、と心理学者マズローは主張しました。姫路のまちづくりはこの5つにしたがって計画され、取り組まれています。 

 具体例は非常にたくさんありましたので、ここでは、これから社会に出て行く若者に関心の強そうなことを二つだけ紹介しましょう。一つは、姫路駅前北側にある「虎の子」の市有地に、獨協医科大学や兵庫県立大学と連携して、県立病院を核とした研究開発拠点をつくること。もう一つは、高い製造品出荷額を誇る「播磨臨海地域」(5.9兆円で全国2位)に新たな道路網を整備して、「高度ものづくり拠点」の経済成長と雇用拡大を進めていること。このように、姫路のポテンシャルを再発見させてくれるものでした。

(文責・高橋克紀)