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姫路獨協大学オンリーワンのストーリー

井上清美 姫路獨協大学 第11代学長

るい兆しとともに春がやってきました。春は、出発の季節です。

今、社会は大きな転換期にあるといわれています。多様な価値観のなか、複雑で複合的な社会課題に向き合うとき、私たちは適切な判断をすることの難しさを感じます。

新型コロナウイルス感染症をめぐる経験は、私たちに一つの出来事が社会のあらゆるしくみを変化させてしまうことを教えてくれました。同時に、人々のつながりや協働の重要性にも気づくことができました。混沌とした現代社会は、誰もが当事者として対峙すべき多くの課題を抱えています。学問領域も同様です。専門領域の垣根を超えて、互いを理解し共に支え合う中で、社会の課題に向き合うことが求められています。

路獨協大学は、1987年の開学以来、姫路市民をはじめ多岐にわたる皆様のご支援を受け、地域社会のニーズに対応して、その歴史を刻んできました。これまでの大学の歩みを踏まえて、2023年の姫路獨協大学は、姫路の地から広い視野で社会を俯瞰し、「地域医療」に貢献する医療系人材の育成を推進します。

医療系3学部(医療保健学部・薬学部・看護学部)と人間社会学群の連携を基盤にした学内教育環境を活かし、日本各地の「地域医療」や「社会課題」に貢献する人材育成を目指して教育活動を推進します。学生時代から体現できる多職種連携Interprofessional work:IPWや所属を超えた多様な人々との多職種協働教育Interprofessional education:IPEは、民・官・学(市民・行政・大学)「三想」の協働の歴史を持つ姫路獨協大学だからこそ提供できる教育活動の強みです。

私たちは、様々な関心をもって生きています。大学は、学生の学びを中心に、多くの人々にとって、生涯を通じた成長と幸せの探索を実現できる豊かなコミュニティです。大学に関係する多様な人々、本学の内外を問わず、周囲から、また遠くから本学にかかわり、本学を想う人々とともに、ひとりひとりが当事者として活き活きと輝くオンリーワンのストーリーを描きたいと願っています。

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