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2021理工チャレンジ事業 第2回「ひめじリコチャレ応援2021」

【報告】2021理工チャレンジ事業 第2回「ひめじリコチャレ応援2021」を実施しました[薬学部]

 令和3年8月19日(木)、姫路獨協大学薬学部にて、姫路市男女共同参画推進センターが主催する理工チャレンジ事業「ひめじリコチャレ応援2021」の第2回日程が開催されました。
 このイベントは、理工系分野に興味がある女子中学生の皆さんが、将来の自分をしっかりイメージして進路選択できるよう、市内の大学を訪問し、理工系分野の実験などを体験するものです。

 第2回日程は、薬学部・生物分析化学研究室の齋藤一樹教授らが「新型コロナ禍のニュースによく出てくる『PCR検査』ってなんだろう?」と題して体験学習を実施しました。

 参加された女子中学生の皆さんは、全員白衣に着替えてから、5つの実習グループに分かれて着席し、まず、齋藤教授から、コロナウイルスや遺伝子(DNA)の特徴について説明を受け、それらの特徴にもとづいてどのようにPCR検査でウイルスの遺伝子を検出するかを学びました。

 次に、兒島憲二准教授から、実験の手順や実験器具使用上の注意点などの説明を受けてから、実験を開始しました。中学生の皆さんは、薬学部に所属する女子大学生らの指導を受けながら、バイオ実験を行うのに欠かせないマイクロピペットの使い方を習得し、PCR反応に供する微量な模擬試料溶液の調製に挑戦しました。

 マイクロピペットで模擬検体のチューブに試薬や酵素を加え、PCR装置にかけました。また、PCR反応後の試料溶液を「寒天ゲル電気泳動」によって分離し、ゲルを蛍光染色液に浸してから、目的の模擬ウイルス遺伝子(DNA)が観察できるように紫外線ランプを照射し、保護メガネをかけて、紫外線の照射によって光るようになったゲル中のバンドを観察しました。
 寒天ゲルのDNAのバンドが光る様子は、各自のスマートフォンのカメラで撮影してもらい、体験学習の記念に持ち帰ってもらいました。

 また、寒天ゲル電気泳動の待ち時間を利用して、本学の現役女子大学生との交流会も実施しました。参加された中学生からは、「理系に進んだのはなぜですか?」「薬学の勉強は難しいですか?」「校則はありますか?」「大学生でたいへんなことはありますか?」などといった今聞きたいこと、知りたいことの質問があり、本学学生からの丁寧な回答に熱心に耳を傾けていました。
 体験実習終了後、学生食堂でランチを体験しました。

 女子中学生からは「難しい実験を中学生の私たちにも分かるようかみくだいて説明してくれた」「コロナの影響で学校でほとんど実験が出来なかったので、今回の実験が出来てうれしかったです」「普段は触れない器具を触ってみて良い経験になりました」「今回の講座で理科について少し興味がわきました。学校の理科の授業も楽しんで受けようと思いました」「実験は、大学の方が丁寧に教えてくれて、分かりやすかったし楽しかった」「進路を決めるのに役立ちました」などの感想がありました。


 当日は神戸新聞社の取材があり、イベントの模様が、2021(令和3)年8月20日(金)朝刊、はりま版に掲載されました。