イベント情報

薬学部が「たつの夏のリコチャレ2023」を実施しました。

令和5年8月9日(水)、姫路獨協大学薬学部にて、たつの市が主催する理工チャレンジ事業「たつの夏のリコチャレ2023」が開催されました。
 このイベントは、たつの市内在住・在学の理工系分野に興味がある女子中学生の皆さんが、将来の自分をしっかりイメージして進路選択できるよう、大学や企業を訪問し、理工系分野の実験を体験するものです。

今回は、薬学部阿部肇教授・生物有機化学研究室が「医薬品の合成と分析を体験しよう!」と題して講義・実験を体験していただきました。
全員白衣に着替えて、まず、阿部教授が市販の解熱鎮痛剤に含まれているアスピリン、イブプロフェン、カフェインなどの医薬品化合物について概説し、アスピリンを合成する演示実験を行いました。

その後、山中理央准教授から、分析実験の手順の説明を受けました。TLC(薄層クロマトグラフィー)は、少量の混合物をすばやく分離・分析できる実験法で、練習として油性のマジックインクを使った実験に挑戦し、その過程を観察しました。

次に、演示実験で合成されたアスピリン、サンプルのカフェインとイブプロフェンを合わせTLCで分析することに挑戦し、市販されている3種類の解熱鎮痛薬を粉砕して抽出したものと比較し、それぞれにどのような医薬品化合物・薬効成分が含まれているかを考察しました。

先生の説明・実演や学生スタッフの支援を受けながら、手際よく実験を行っていました。TLC分析の結果は、カメラやスマートフォンで撮影して記念に持ち帰っていただきました。
実習終了後、薬用植物園の薬草園、薬学部棟内の模擬薬局を見学し、学生食堂でランチを体験しました。


「アンケート」から

  • みんなが優しく接してくれた
  • とても楽しかったし、興味をもったことがたくさんあって調べたりしてみたいと思いました
  • どの人もとても良い人ばかりで楽しかったし、大学内での説明も分かりやすくて、とてもよい経験ができてうれしかったです。
  • 初めて使う実験器具や、今までどうやって使われているのかなと思うだけで調べたことがなかった薬の作り方など、今日のリコチャレを通して、たくさんのことを知ることができました。
  • 元々薬剤師の仕事に興味がありましたが、今回で更にいいなと思いました。これをきっかけに、もう少し理科の勉強をしようと思います。
  • 今はまだ、理系の道に進むかどうかはあまり決めていないけれど、自分の視野を広げる良い機会になったと思います。