姫路獨協大学子育て・発達障碍サポート運営委員会では、一人ひとり多様性をもつ子供たちが、多様性を認め合う社会の中で望む人生を送れるような支援を考える「多様性を育てる・支える」をテーマとして、『第6回のびのびセミナー』を2月17日に開催しました。このセミナーは保護者、教育保育関係者、発達障害支援の関係者を対象としたもので、近畿各県より保育士や特別支援学校教員、児童デイサービス職員、作業療法士など110名の参加がありました。
午前中は、本学の子育て、発達支援に関わる作業療法学科、看護学科、こども保健学科の教員より、障害のある子どもたちの多様性への対応について、それぞれの専門的な立場から講義を行いました。その後、映画「いのちのはじまり:子育てが未来をつくる」を上映しました。世界のさまざまな育児場面が紹介されており、「子どもの成長に本当に必要なもの」について考える機会になったと思います。午後の講演 (1)では、「ネパール・カトマンズから・気持ちのメッセージリレー」と題して、現地で長く支援されている特定非営利活動法人ラリグラス理事長の水場あけみ氏より講演をいただき、講演 (2)では本学教員の小西紀一氏より、「多様性を支える」と題し“子どもたちが主役”であること、また感覚統合理論に基づいた子どもたちへの関わりについて講義がありました。
前回に引き続き、『はりま発達障害支援サービス見本市』を同時開催しました。発達障害支援に携わる10施設、団体が会し、情報交換、おもちゃや支援グッズの紹介、販売等が行われました。利用者の特性に応じたきめ細やかな支援をされている放課後等デイサービスや、障害の有無に関わらず子育て支援に携わる団体など、それぞれに魅力的な特徴のある活動が紹介されていました。このような活動が多様性を認め合う社会につながり、地域に暮らす人や子どもが望む人生を送れるような支援につながればと思います。
以下、参加者の感想です。
・現場での子どもにとっての「優しさ」を具体的に示して頂けたので、実践していきたいと思いました。
・多様性があると念頭において保育していきます。
・特に多様性ということをいろいろな角度から考えられた。「多様性を支える」の講義では実践に対応するための心がまえというものを学んだように思う。子どもが主役という言葉を思い出し子どもたちと関わっていきたい。
・子どもの命、生き方、サポートについて深いテーマで伝えていただきました。とてもすてきな内容で、ゆっくり振り返り作業したいと思います。
・ネパール・カトマンズの現状がよく理解できた。日本においても障がいに対する差別や無関心がまだまだありますが、解消と、障がいがあってもキラキラ輝く社会になるように祈っております。