演題タイトル「心肺運動負荷試験中の力―収縮頻度関係の非侵襲的測定:頸動脈Wave Intensityの応用」で,医療保健学部 准教授 田中みどりが受賞しました。
健常人では運動負荷が大きくなるとともに,心収縮性も増加することはこれまでの研究でも明らかでしたが,その方法は身体にカテーテルを挿入するなど侵襲を加える方法が主でした。
今回田中らは,若年健常人を対象に,漸増運動負荷を実施しながら心収縮性指標(W1)を測定し,運動負荷が大きくなる(漸増負荷)とともに,W1も増加することを非侵襲的計測法で提示し,さらに漸増負荷に対する反応の男女差についても示しました。
審査のポイントは,超音波医学の発展に貢献する内容であり,本受賞は今後の発展を期待されるものでした。受賞者の共同研究者には,2016年に日本超音波医学会学会賞を受賞された菅原基晃名誉教授が含まれており,菅原教授の受賞に関する記事もこの度掲載致しました。