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2011年11月18日

第3回読書会を開催しました [学習支援センター]

 10月20日(木)、学習支援センター主催の第3回読書会が開催されました。今回の課題図書は、江川紹子著の『勇気ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)でした。
 経済情報学部の学生を中心に、法学部、外国語学部の学生および教員、職員と総勢29名が集まり、それぞれの自己紹介を行ってから読書会は始まりました。今回は初めて、経済情報学部3年次生の舟引君が司会で頑張ってくれました。
 今回の課題図書はマスコミから注目を浴びた何人かの人たちに取材を行い、率直に語られた彼らの声をまとめてあるのですが、その人たちは私たち一般人とまったく世界が違うのではなく、その人達も色々と悩んだ結果の(勇気を持った)行動を起こしたことが記されています。そして著者は若者達に、勇気について考えることのヒントを提示しているのです。
 最初のうちはアメリカ人と日本人の気質の違いや戦争を起こすきっかけといった難しい話題になっていましたが、この本の大きなテーマである『勇気』については、誰もが考えられる身近な話から考えた方がいいだろうということになり、一人ひとりの思う「勇気」について出し合いました。
 皆さんが考える、自分にとっての『勇気』とはどんなことでしょうか?
 髪型を替えること、授業中話している人に注意すること、今この読書会で意見を言うこと、告白すること・・・など、生活の中における勇気について、色々と意見が出されました。スポーツを見ることや誰かから勇気をもらっていることを自覚している学生もいれば、その感覚が分からないという学生もいて、本当に個人個人で「勇気」に対する思いは違うということがよく分かったように感じました。それらを通して、なぜ勇気を持つことが必要なのかについても話し合いましたが、何か選択しなければいけないときの後押し、あるいは今置かれているところから環境を変えようと勇気を出すことで、自分自身が実りある人生を送りたいと考えているからではないかという結論に達したのでした。皆さんも自分にとっての勇気を見付けたいと思われるようでしたら、この本を読んでみてはいかがでしょうか?今回の読書会ではなかなかその「勇気」が出せず、自分の意見を話せなかった人もいたようですが、次回以降はぜひ何か発言してもらいたいと感じました。

 今年度の読書会はこれで3回目になりましたが、回を重ねる度に参加人数が増えることは喜ばしいことだと思います。次回の読書会は11月下旬の予定(課題図書は未定)ですが、読書会の際、周りの状況を考えながら自分の考えを述べることが、自分の思っていることをまとめて話す力、ひいては自分のディベート能力を高めることにつながるのです。この能力は社会に出てから不可欠な力になります。
 皆さんも本を読むことで新しい世界に目を向け、色々な人の意見に耳を傾けてみませんか?ぜひ今後の読書会にも多くの皆さんの参加をお待ちしています。