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2013年11月11日

総合教養講座”地域政策と地域貢献”(第3回)開催報告[教務課・地域連携課・姫路獨協大学同窓会]

10月9日(水)、本学外国語学部英語学科第8期生で、NPO法人「まちづくりプロジェクトiD尾道」代表理事の村上博郁氏をお迎えし、「NPOによる地域おこし」というテーマでお話しいただきました。講義概要は以下の通りです。

私は大学卒業後、自分の好きなことをしたいという気持ちから、ドイツへ行ってDJの仕事などをして生活をしていた。帰国後、故郷の尾道にある美しい海岸を見て、ここで飲み物を提供する店を出したいと思って行政当局と交渉したが、営利団体には貸せないと断られた。そこで、営利を目的としない非営利団体(NPO)を結成して、それをやろうとすると、行政の方は打って変わって協力的になった。尾道という都市の基本政策に合致すれば、起業できるのである。これがNPO法人「まちづくりプロジェクトiD尾道」を作るきっかけだった。
このNPO法人では、尾道を面白い街にするするために、フェリーズという地元の音楽アイドルを売り出したり、リアカーゴという屋台を出して賑やかさを演出したり、尾道チャイダーというお茶とサイダーを混ぜた飲料を製造販売したり、様々な活動を行っている。
マズローによれば、人間の欲求には5つの段階がある。最も低次の欲求は、生理的欲求(食欲、性欲)で、それが満たされると、安全の欲求(住居)、社会的欲求(会社、所属)、自我の欲求(尊敬)、自己実現と次々に高度な欲求が起こるという。しかし、今日では、食料は十分にあり、空き家は増加傾向、アルバイトで生活もできるようになり、下位の3段階は満たされている。今やどのようにして自己実現をし、尊敬を得ることができるかが求められている。その点からいえば、NPOはやりたいことをやって世の中のためになり、収入を得ることのできる素晴らしい仕事である。

(文責:大塚健洋)